柳田悠岐外野手(31)のソフトバンク残留は、太平洋を越えたメキシコでも話題になっている。26日のメキシコ紙エル・ディアリオ・デ・チワワ(電子版)は「日本のスターがMLBに『ノー』。専門家の見立てによれば、ユーキ・ヤナギタは日本で最高の選手だ」の見出しで特集した。
「多くの専門家が近年の日本で最高の選手と見ているユーキ・ヤナギタは、真のスターと考えられている母国で新たな延長契約を締結。米国の大リーグでプレーする可能性に『サヨナラ』した」
同紙は2015年のパ・リーグMVPでゴールデングラブ賞4度、毎年のように三冠王の候補に挙がると紹介。故障により規定にわずか13日(実際は最短で10日)足りず、20年に海外FA権を獲得するプランが頓挫したことに加え、年齢、故障がちなこと、さらにソフトバンクが大型の7年契約を提示したことで「ベテランは将来を安定させ、キャリアを日本で終えることを決断した」とした。
柳田本人は25日、「来年、海外FAを取れないので、これも運命なのかなと思った」と語っている。
記事は最後に、ソフトバンクは日本のプロ野球で唯一、ポスティングシステム(入札制度)による選手のメジャー移籍をいまだに拒んでいる球団だと伝えた。