男はつらいよ お帰り 寅さんの作品情報・感想・評価

男はつらいよ お帰り 寅さん2019年製作の映画)

上映日:2019年12月27日

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

あらすじ

物語は諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる。 柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く。寅がマドンナを連れてくるたび、家中が大騒ぎだったことなど・・・あれからもう半世紀の歳月が流れたのだ。満男は、長い間サラリーマンをしていたがその合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満…

物語は諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる。 柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く。寅がマドンナを連れてくるたび、家中が大騒ぎだったことなど・・・あれからもう半世紀の歳月が流れたのだ。満男は、長い間サラリーマンをしていたがその合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満男の最新作の評判がよくサイン会をすることになる。ところがその列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした女性、及川泉の姿を見て呆然となる。ヨーロッパで生活しているイズミは仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのだった。イズミに再会した満男はサイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ、それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリーだった。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。イズミはその夜「くるまや」を訪れることになるのだが・・・

「男はつらいよ お帰り 寅さん」に投稿された感想・評価

sally

sallyの感想・評価

4.0
最初に言っておくと、この「男はつらいよ」シリーズって、48作目の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のマドンナが、浅丘ルリ子さん演じるリリーさんで、最後は、寅さんとリリーさんが同棲のような感じで終わって、渥美清さんには悪いけど、その映画を最後に亡くなってしまい、私の中では、リリーさんか、八千草薫演じる志村千代さんと結ばれるといいな思っていたので、48作目で「男はつらいよ」が終わったので、私の中で大変に納得感と満足感が有ったので、勿論ですが、新作やリメイクなどは望んではいませんでした。

そして、それから時が経ち、「男はつらいよ お帰り 寅さん」が制作される事が発表され、満男のその後の話だろうと分かっていましたが、しかし、やはり大好きな映画でありシリーズだったので、どうなるんだろうと試写会当日まで大変に楽しみにしていました。

私自身、スクリーンに本作品が映写され話が終わるまでなみなみならない気持ちで本作品を鑑賞させていただきました。



で、本作品を見た感想ですが、さすが、山田洋次監督ですね。よくここまで話を作り上げたかな・・・・

山田洋次監督には申し訳ない事を言うと、本作品、「男はつらいよ」シリーズの集大成ではなく、山田洋次監督の遺言状と捉えました。

山田洋次監督自身にとってもこのシリーズはとても想い入れが有って、本人の中でも、しっかりケジメと言うか、ピリオドと言うか、今の日本の生活感にこのシリーズを通して何かを訴えたかったのか、隣、近所が有って、そこには人としての思いやりや信頼感があり、それが日本人の良い所だと言わんばかりに、私が見ても、なぜか懐かしさを感じてしまう・・・・・



また、元気だった頃の渥美清さん、三崎千恵子さん下條正巳さん太宰久雄さんが当時のシーンで大きなスクリーンに蘇えると、懐かしさと共に、会った事はないのですが、なぜか、悲しい気持ちにもなりました。

しかし、本作品、「男はつらいよ」シリーズって本当にいいですね。改めてこのシリーズの良さを再確認できました。

寅さんの幾つかの台詞がありますが、あえて言えば、何時聞いても良いですね。

あのセリフに大変に憧れました。



正直、本作品、スピンオフ的な要素の方が強いのですが、しかし、当時、まだ寅屋さんの家族が元気だった頃、誰かに焦点を向けたスピンオフが数本有っても良かったかもしれませんね。



強いて、難と言うか言ってしまえば、サザンの桑田さんの起用はミスマッチだったかな・・・・・

本作品を通して、「男はつらいよ」シリーズを知らない若い世代が、興味を持って頂き、本作品が何時までも忘れられず後年に残って貰えれば、ファンとして嬉しい限りです。
love1109

love1109の感想・評価

4.0
逢いたいけどもう逢えない。そんな人が誰にも一人はいるはずだ。ここにあの人がいてくれたらなぁ。そんな強い強い思いが、寅さんと重なって、ギューッと胸を締めつける素晴らしい喜劇。渥美清も、森川信も、松村達雄も、下條正巳も、三崎千恵子も、太宰久雄も、笠智衆も、みんないなくなったけれど、ついに、ついに、あの最高に可笑しくて、哀しい、そして、優しすぎる寅さんがスクリーンに帰ってきた! 本日試写会にて。これは事件だなぁ。スタッフ、キャストともに寅さんへの愛、熱量がスゴ過ぎ。
hquuuu

hquuuuの感想・評価

5.0
そういえば試写会で見てたのにレビュー忘れてた。
素晴らしいの一言。内容には触れずにみんな新鮮な気持ちで見てほしい。どの世代の寅さんファンが見ても怒らないと思う。個人的には一切文句なしの傑作です。みんな期待してね
じぇれ

じぇれの感想・評価

3.5
【渥美清の偉大さを再認識】

寅さんがいなくなって20年余り。甥の満男は人生の岐路に立っていた……

満男の述懐という体で過去の名場面が随所に挿入されます。
おかげでシリーズを全く知らない人でも問題なく楽しめます。
しかも、寅さんの一挙手一投足が面白いのなんの!
渥美清さんの偉大さを再認識すると同時に、昭和喜劇の底力を堪能できます。

しかし、難点もあって。
かつてのマドンナいずみとの再会がただの同窓会以上のドラマになっていないんですよね。
だから、現代パートにあまり魅力を感じられず。

せっかく令和に寅さんを復活させているのですから、もう少し笑えて深いドラマを用意してほしかったものです。

とはいえ、初心者には『男はつらいよ』入門編として、オールドファンには渥美清節を懐かしむ作品として、及第点といえるでしょう。

これを機に、観ていない過去作品も観てみようと思います。
ロアー

ロアーの感想・評価

3.8
試写会にて寅さんデビューしました😌
「男はつらいよ」シリーズ1作も観たことがない私が、 めっきらもっきらどおんどんと洋画厨の私が、果たして寅さん楽しめるのだろうかと心配してたら、全然杞憂でとっても面白かった✨

何故だろう・・・寅さんのこと何にも知らないのに、気づいたら登場人物たちと一緒に寅さんを懐かしんでいる😊舞台は現代だけど、失くしてた昭和の時代がそこにありました。
運動会やメロンのエピソードには声を出して笑った😂

ほんっと日本人として今更ながら、寅さんや渥美清さんが愛される理由がわかった気がする💕あの四角い顔で至って真面目な表情して、飄々と流れ出てくるセリフがテンポよくて心地よい✨めちゃくちゃ面白いこと言ってると思えばめちゃくちゃいいことも言ったりして、心に染みますね☺️
登場人物全然知らなくても観れるし、寅さんってこんな感じだったのかぁ~と、過去作もっと観てみたくなるような映画だった💕

新しい映像でも香典のエピソードとか面白すぎてもう🤣
「ある船頭の話」から立て続けに橋爪功さん✨老人の演技が上手過ぎて、むしろ心がザワついたくらい😂

でもって、回想シーンに出てくるマドンナたちがもう、繰り返すけどめっきらもっきら洋画厨の私でも知ってるような大御所女優ばっかりの錚々たるメンバーでビックリ‼️

満男の初恋の相手、23年ぶりに女優復帰したという後藤久美子さんもホントお綺麗で💕
海外暮らし長過ぎて日本語下手になった?って思ったりしたんですが「あの人アイドルだから、最初から演技下手だったから」と言われてなるほどと思いました😂
世間的にも「演技は下手だけどそれを補う美貌」って評価だと知ってなるほどと思いました😂😂😂

あっ、それと今まで2000本近く映画観てきた中で、主題歌歌うアーティストにあんなにフォーカス当たってる映画初めてだった🤣あれはPV?ということでよろしい、ですか?

このレビューはネタバレを含みます

試写会は若い人はあまりおらず、
寅さんを見てきた方々が多かったです。
(言葉を言い換えればご年配の方が多いと言うこと)

寅さんを演じた方が亡くなったのは分かりますが、作品を最近一つだけしか見たことない私にしてみれば、今回の作品は普通に寅さんが出てくると思ってました。
寅さんを演じた方が亡くなっているのですから、新しい寅さんでも出てくるのかと思ってました。
ですが、寅さんは記憶の中の寅さんとしてしか出てきませんでした。

そりゃーそうだと思う方もいると思いますが笑

でも一つしか作品を見たことない私でも、あ!さくらさん!となりました。

あと、みつおといずみさんの別れのとき
キスシーン必要でしたか?
なんか、別にしなくてもよかったのでは?と思いました。

いきなりこの作品を見るのではなく、何かしら前の作品を見ると話の内容が分かりやすいかと思います!
miyu

miyuの感想・評価

4.4
久々、行って来ました試写会へ🎬

寅さん映画は 多分ほとんど見ている…はず…
なんせ、昔々にオットが毎日の様に寅さんをレンタルで借りてきて、それをセッセと見ていた時代があるんですょ!
かなり忘れている作品もありますが…
(昔すぎて😅💦💦💦)

なのに…
CSとかBSで 寅さん特集をしていると、何故かまた、見てしまうん。。。
最近は、平成生まれのムスメまでも 一緒に見たりする感じで…
途中から見ても なんとなく 話に入っていけるしねぇ。。。

とにかく、昭和の熱い人情がツボ…✨✨

寅さんの おいちゃんとおばちゃんのウチに
みんなが集まり、ご飯を食べてる映像を見ていると…
昔のワタシのウチを思い出したりします。。。

よく父の周りには、ひとが集まり…
夕食時間に、親戚のおっちゃんが何故かいたり…
父の知り合いが何故かいたりしたんです。。。
そんな懐かしい昭和の時代を思い出すんですょ😭

ラスト辺りに マドンナの映像が続々と出て来て…お亡くなりになった方が映ると、寂しくもあり、懐かしくもあります。。。
マドンナの中じゃ、ワタシは、浅丘ルリ子さんのリリーさんがダントツ 好きですねぇ💓

リリーさんと言えば…
本作見ている時も、そういえば、寅さんとリリーさんは、南の島🏝で暮らしていたなぁ〜
って思い出していたら…
リリーさんが 「寅さんと 奄美大島で暮らしていた…」みたいな台詞があり…
アレは、奄美大島だったのか…って 懐かしく思ったりしました。。。

寅さんを慕っていた甥の諏訪光雄(吉岡秀隆)と彼のマドンナだった及川泉(後藤久美子)を中心に、過去の映像を上手く織り交ぜながら、話は進行しています。。。

卓袱台があり、人情のあふれる昭和…
四角い顔で 純粋なココロを持った寅さん…

ホント 映画の世界にお帰りなさい🎬✨✨✨

☆☆☆
言い忘れた…
池脇千鶴さん やっぱ 好きだなぁ〜
このヒトは ホント イイ💓
toomilog

toomilogの感想・評価

3.4
現代と交差してくる過去の映像には若かりし俳優さんが映っていて新鮮で、女優さんが美しかった
寅さんというキャラクターのかっこよさ、渥美清という唯一無二の俳優の存在感、そして監督や出演者の作品に対するとてつもない愛を感じました。

思い出の中に生きる寅さんが現代のキャラクターに手を差し伸べ、現代の満男やイズミを優しく見守っていく。
人情に熱く家族や仲間想いな車寅次郎だから成立する構成かも。寅さんってこんなに魅力なキャラクターだったのか。

その素晴らしさったらもう!僕にはヒーローにも見えてきました

【感想ブログ】https://toomilog.com/tora-san_movie50
うどん

うどんの感想・評価

3.0
jcomのテレビ試写会で一足先に観ました

こんな時代だから、寅さんの存在が必要なのかもなあと
ヒー

ヒーの感想・評価

3.8
公開直前プレミア試写会、舞台挨拶付きでにて鑑賞。
地元に、住んでいながら、ちゃんと寅さん映画を観た事が無かったのですが、今回、母親に誘われて、鑑賞して、良かったです。吉岡秀隆演じる甥っ子の満男の視点から物語が、始まり昔の渥美清演じる寅さんや、マドンナ達が、登場して、倍賞千恵子演じる、さくらの若い頃の姿が、可愛かったです。桜田ひよりちゃんが、演じる娘役、池脇千鶴演じる編集者も良かったです。
上映後に、舞台挨拶があり、渥美清さんとの思い出や、撮影秘話や上映後だから話せる秘話など聞けて良かったです。
劇場ロービーで、山田監督と話せて良かったです。
家族揃って楽しめる作品なので、沢山の方々にオススメします。
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