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【芸能・社会】

森昌子61歳セーラー服で涙の熱唱47年の歌手人生に幕 故郷・宇都宮でラスト公演

2019年12月25日 22時4分

セーラー服で熱唱した森昌子

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 歌手の森昌子(61)が25日、生まれ故郷・栃木県宇都宮市の宇都宮市文化会館で引退ラストコンサートを開き、47年の歌手人生に幕を下ろした。万感の思いを込めて全25曲を涙も交えて熱唱。ラストは森昌子の原点というデビュー曲「せんせい」で締めくくった。別れを惜しむ2000人のファンに昌子は「これから歌やメッセージを届けられなくなりますが、森昌子は永遠に皆さんの心にいます! お元気でさようなら!」と叫ぶようにメッセージ。鳴りやまない拍手と声援に送られステージを去った。

 昌子は、昨年10月から還暦記念ツアーを全国展開。今年11月からはラストコンサートツアーとして全国のファンに歌声を届けてきた。最終公演になった宇都宮は、昌子が10歳まで育った故郷。長く支えてくれた地元ファンへの感謝の思いを込めて、昌子自らが最後のステージとして選んだ場所だった。コンサートは、昭和の時代を名曲とコントで振り返るショーと、歌謡ステージの二部構成。オープニングはデビュー当時の「せんせい」「同級生」「中学三年生」の学園三部作をメドレーで披露。当時のトレードマークだった、セーラー服の衣装で熱唱しファンを喜ばせた。

 その後もドレス、振り袖姿などで“魅せ”ながら「哀しみ本線日本海」「越冬つばめ」「おかあさん」などの名曲とともに、思い出話も交えて47年の歩みをたどった。「最後に故郷で歌を聴いてもらえたことを誇りに思います。やっぱり故郷が一番!」。うれしそうに話す昌子にファンは喝采を送った。

 2度目の引退を決意したのは昨年。恩人の死がきっかけだった。今年3月の引退会見では「還暦になり、芸能界以外のことに残された人生を使いたくなった。3度目の引退会見はありません」とさばさばとした表情で思いを語った。今後は本名の森田昌子に戻り新たな人生を歩む。しばらく自宅で料理したり旅行に出掛けるなどして過ごし、年明けの2、3月にスポンサー向けの貸し切り公演を16ステージこなすという。最後のステージを見守った県内在住の女性ファンは「ただひと言、お疲れでした、と言いたい。これからの人生でも頑張ってほしい」と話していた。

◆森昌子(もり・まさこ) 1958年10月13日生まれ。栃木県出身。71年に日本テレビ系「スター誕生!」で初代グランプリを獲得。72年に「せんせい」でデビュー。「同級生」「中学三年生」と学園三部作で連続ヒットを飛ばし、山口百恵さん(60)、桜田淳子(61)とともに“花の中三トリオ”で人気に。その後も「哀しみ本線日本海」「越冬つばめ」など昭和を代表する名曲を生んだ。前夫・森進一(72)との結婚で86年に引退。離婚を機に2006年に復帰。「NHK紅白歌合戦」には15回出場。長男はONE OK ROCKのボーカルTaka(31)、次男はサラリーマン、三男の森内寛樹(25)もロック歌手として活躍している。

 

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