
台風19号で甚大な被害を受けた箱根登山鉄道の復旧を後押ししようと、箱根町は25日、「ふるさと納税」制度を活用した支援に乗り出す方針を明らかにした。全国屈指の観光地「箱根」の知名度を生かし、鉄道ファンを中心に支援の輪を広げていく。町への寄付の一部を支援に充てる形で、2020年1月6日から半年ほど受け付ける予定だ。
「箱根を訪れた観光客や全国の鉄道ファンに力を貸してほしい」
町は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で寄付を呼び掛ける。同サイトの「箱根町」のページで、寄付の使い道を選べる項目に同鉄道の復旧支援を追加。返礼品も受け取れる。目標額は設定せず、集まった寄付は同鉄道への支援金のほか、沿線に植えるアジサイの苗木贈呈にも充てる予定という。納付書による寄付も受け付ける。
町は「多くの住民や観光客が利用する大切な交通手段」の復旧支援策を検討する中で、同制度に着目。台風19号で橋が落下した上田電鉄別所線の復興支援に活用している長野県上田市などの事例を参考にした。箱根登山鉄道の担当者は「一企業を支援してもえらえるのはありがたい。有効に活用したい」としている。
町によると、ふるさと納税による寄付は毎年5億円前後で推移しており、観光目的の寄付が多いという。台風19号の災害支援目的は、約1660万円(25日時点)集まっている。
10月の台風で同鉄道は約20カ所で土砂崩れや倒木などの被害を受け、小涌谷駅近くでは蛇骨陸橋の橋脚や線路が流失。箱根湯本─強羅間は運休が続いており、全線再開は来年秋ごろの見通しとされる。
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