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【芸能・社会】

入場者過去最高に「テレビでどれだけ報道されたか」 河村・名古屋市長

2019年12月26日 18時59分

開催直前のあいちトリエンナーレ実行委員会運営会議

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 国際美術展「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日~10月14日)の実行委員会運営会議が26日、名古屋市内で開かれ、事務局と愛知県庁への抗議の電話、メールが8月だけで約1万件にのぼったと報告された。

 「電凸攻撃」などで業務妨害や受け手の精神的苦痛などが引き起こされたという。その後の委員会で「拡大するネット環境の中、社会の二極化、分断があらわにになった」との意見が出された。

 期間中の入場者数は67万5900人で過去最高。2010年の第1回が57万人、13年が62万人、16年が60万人。約60万人のベネチア・ビエンナーレ(イタリア)とも比較し、事務局は「愛知県の文化の成熟度を示す機会になっている」と話した。

 トリエンナーレを共催した名古屋市の河村たかし市長は「集まるに決まっている。テレビでどれだけ報道されたか。日本美術史に禍根を残した。多くの国民の心を踏みつけた。国民に謝罪してほしい」と述べた。大村秀章・愛知県知事は「踏みつけた、は河村さんとしての意見と思っている」と話した。

 トリエンナーレでは、その一部の「表現の不自由展・その後」で展示された彫刻「平和の少女像」、天皇の肖像を焼く映像作品などをめぐって批判の電話やメールが殺到した。河村市長は公共施設での展示はふさわしくないと抗議し、大村知事は表現の自由を守るために展示継続を主張してきた。

 

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