私は今まで恋愛的な意味で好きな人がいたことがなくて、でも性欲はめちゃくちゃあるというタイプのよくわからない人間だった。
だったのに、2年前くらいにいきなり好きな人ができて、その人のことを考え過ぎて頭がおかしくなってきて、もうどうしようもなくて告白したら奇跡的に受け入れてもらえて付き合って数ヶ月になる。
高校に上がる前くらいまでは、同性にも異性にも好かれることがなかった。どうでも良い扱いか気持ち悪がられるかのどっちかだった。だから、誰かに好かれたい、誰かの一番にしてほしいという渇望が子供の頃から強く自分の中に存在していた。
高校以降は、環境が変わったせいか自分のキモさが減ったのか?よくわからないが、異性に好かれるようになって、そのうち優しそうで大切にしてくれそうな人を選んで付き合った。でも手を繋いだら具合が悪くなって貧血を起こしたり、キスしたときに他人の口って気持ち悪いなって思って、2人目くらいでやめた。
大学では仲の良い友人が何人かできた。好きな勉強の話とか、好きなアニメの話とか、精神的な話を夜通ししたりして、楽しかった。そういうのは初めてだった。でも、友達には他の友達もたくさんいて、私はその中の一人にすぎないんだなという気がした。
私も少ないけど何人か友達がいたので棚に上げてるみたいだけど、そうじゃなくて、ある友達と一緒にいるときはその友達に意識を集中させていたし、会っているときは緊急の要件以外はスマホで連絡を取り合ったりツイッターのやりとりをしたりとかしなかった。渇望は強まるばかりだった。
あるときから、人間は予想が難しいし不安定な存在だから、人は期待するのはやめにして、心の拠り所を別のところに求めることにした。
期待するのをやめたら気が楽になって、生きやすくなって、そうしてアラサーになった。
そして突然好きな人が現れて、冒頭で述べた展開になった。
好きな人と手を繋いだりハグしたりすると、直後は電気ビリビリみたくなって、その後何らかの脳内物質がシャワーみたく降り注ぎ、幸福感でラリラリになる。
好きな人とキスすると、気持ちよすぎて意識がとびそうになって、腰がガクガクになるし、多分アヘ顔になっていると思う。
私の好きな人はすごく素敵な人で、でも周りの人はその事実にあまり気が付いてなさそうだった。小さい頃に旅行したときに見た、深い森の中のとても綺麗な池みたいだと思った。私にとってその人は一番大切なのだけど、その人はとっては本当はどうかわからないけど言葉や態度で大切だと示してくれるので、一緒にいると渇望が満たされていくのがわかった。前に読んだ、満たされたいみかん箱が主人公の小説で、最後にみかん箱が完全に満たされて愉悦に浸っている描写があって、今まではそれがどういう感じかわからなかったが今はよくわかる。
私はその人のことが世界で一番好きで大切なので、そのことをキモくならない感じで示したいと思っているのだが、どうすればそれを達成できるかわからない。人に期待するのをやめて10年くらい経ち、その間人との密接なコミュニケーションをさぼってきたツケが今きているのだ。
配偶者や恋人や友人と良好な関係を長きにわたって築いている人は、きっとちゃんとしたやり方で相手にそれを示すことかできているのだと私は思う。
丸パクリはしないと誓うから、どんな風に相手が好きで大切だということを示しているのか、誰か教えてほしい。
とりあえず別れる
うんち
別れる時に相手の事を想ってサッと引けることじゃないの。まぁわからないだろうけどさ
別れる時に相手の事を想ってサッと引けることじゃないの。まぁわからないだろうけどさ