PowerShell を使ったSharePointOnlineの管理



PowerShellとは?


PowerShellはWindowsのシステム管理や設定をコマンドラインで実行することができるツールです。

通常、Office365の各種設定や管理操作は、WEBベースのOffice365管理センターやExchange管理センターで行いますが、
PowerShellを利用して管理することも可能です。

同様にSharePointの設定に関してもSharePoint管理センターでの管理に加えて
「SharePoint Online 用の Office 365 PowerShell」を使って管理することができます。




SharePoint用PowerShell 環境の構築



基本的には以下のサイトに沿って設定いただければ「SharePoint Online 用の Office 365 PowerShell」のご利用環境のご用意ができます。

□SharePoint Online 管理シェル Windows PowerShell 環境を設定する
本マニュアルではWindows10をベースにご説明していますが、Windows7、Windows8でもほぼ同じような手順となります。

1..NET Framework4.0/4.5のインストール
.NET Framework 4.0以上がインストールされていない場合、Microsoftのサイトから.NET Frameworkをダウンロードしてインストールをお願いします。
※4.0あるいは4.5以上のインストールが必要です。

Microsoft .NET Framework 4.5
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=30653




2.Power Shell 3.0のインストール

Windows Management Framework 3.0」から Windows PowerShell 3.0 をインストールします。


3.
SharePoint Online Management Shell 
のインストール

Microsoft ダウンロード センターから、SharePoint Online 管理シェルをインストールします。



※お使いの端末のOSに合わせて、64bit(x64)or 32bit(x86)いずれかを選択してダウンロードして下さい。


・ダウンロードしたファイルをクリックしてウィザードに沿ってインストールを完了して下さい。





SharePoint用PowerShell「
SharePoint Online Management Shell」 がインストールされました。





SharePoint Online Management Shell の実行

これでSharePointOnline用のPowerShell環境が構築されましたので、試しにコマンドを実行してみます。

1.SharePointOnlineへの接続

インストールした「SharePoint Online Management Shell」を右クリックし「ISEを管理者として実行」で起動



以下のコマンドを入力してEnterを押します。

Connect-SPOService


・「Connect-SPOService」コマンドを実行

 ~コマンド例~
 Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com -credential admin@contoso.onmicrosoft.com 
  - Url  … SharePoint Online 管理センターのURL
  - Credential  …Office365全体管理者のIDを指定

 → Office365パスワードの入力を求められますので入力してください。




ユーザーIDの変更がSharePointアプリパーツの認証に反映されない場合の対処方法



組織ワークフロー、組織カレンダーなど、ネクストセットのSharePointアプリパーツを使用するアドオンでは
SharePoint側で認証したアカウントにてアクセスユーザーが誰なのかを判断していますが
稀に、Office365側のユーザーIDの変更がSharePointに反映されず、いつまでも変更前のユーザーとして各アドオンにアクセスしてしまうケースがあります。

この場合、サイトコレクションのアクセスユーザーを再登録することで事象が改善する場合がございます。
ここではPowerShellを使って各サイトコレクションのアクセス権限ユーザーを書き換えることで
この事象を解消する方法について説明します。
SharePoint管理センターからGUIでの対応でも改善することはございますのでまずはそちらもお試し下さい)

※このコンテンツではSharePoint用PowerShellを使用します。インストールがお済でない場合は、まず本ページの先頭のPowerShellのインストール手順から実施ください。

・「Connect-SPOService」コマンドでSharePointOnlineに接続

 ~コマンド例~
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com -Credential admin@contoso.onmicrosoft.com 

- Url  … SharePoint Online 管理センターのURL(ブラウザでSharePoint管理センターにアクセスすることで確認可能です)
- Credential  … Office365全体管理者のID

 → Office365パスワードの入力を求められますので入力してください。



・「Get-SPOUser」コマンドでサイトコレクションの権限ユーザー一覧を確認
 →「Login Name」として変更前のユーザーがセットされていることを確認してください。

 ~コマンド例~
Get-SPOUser -Site https://contoso.sharepoint.com/sites/workflow
  - Site  … アドオンのアプリパーツを登録しているサイトコレクションのURLです。

 ※エラーする場合は、認証した全体管理者にサイトコレクションのオーナー権限を割り当てて再度お試しください。

 ※サイトコレクションのURLはSharePoint管理センターや「Get-SPOSite」コマンドで確認できます。


・「Set-SPOUser」コマンドで変更後の正しいユーザーをセット

 ~コマンド例~
Set-SPOUser -Site https://contoso.sharepoint.com/sites/workflow -LoginName new@contoso.com -IsSiteCollectionAdmin $false
  - Site  … アドオンのページがあるサイトコレクションのURLです(SharePoint管理センターやGet-SPOSiteコマンドで確認できます)。
  - LoginName  … 更後ユーザーIDを指定してください。
  - IsSiteCollectionAdmin … サイトコレクションの管理者として登録する場合は「$true」、そうでない場合は「$false」と指定してください。


・「Get-SPOUser」コマンドでサイトコレクションの権限ユーザー一覧を確認
 →改めて「Get-SPOUser」コマンドを実行し「Login Name」として変更後のユーザーがセットされていることを確認してください。





以上の対応を実施後、改めて各アドオンにアクセスして変更後のユーザーとしてアクセスされているかご確認ください。
※反映には少し時間がかかる場合がございます。
※アドオンによっては、別途ユーザーIDの変更の手続きが必要な場合もございます。詳しくは各アドオンのヘルプページをご参照ください。



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