ご近所でそれなりの資産があると思われる婆さんが自己所有のビルの最上階に一人で住んでた。
話はじめたきっかけなんて忘却の彼方だけど、口癖は「娘と一緒に住みたい」だった。
俳句が好きで、自作の俳句とか読ませてもらったり、何か分からんけど仲は良かった。
娘は婆さん(実母)と一緒に住みたくないってことで東京に出て大陸系の男性と結婚した。
1年に1回くらい婆さんが電話して元気かどうのか聞くくらいの関係とのこと。
ある日のこと、婆さんが「お母さんの手料理が食べたいから一緒に住みたいって娘が言うから東京に引っ越すことになったの」って満面の笑みで伝えてきた。
そこで今住んでいるビルと駅前の借地している土地を売って、そのお金で東京に一軒家を買って一緒に住むことになったらしい。
いやー、臭い、臭すぎるでしょ!!って思ったけど、婆さんの満面の笑みと仲はいいけど血縁ではない他人だから応援した。
それから2年くらいたって、突然に音信不通の婆さんから手紙がきた。
涙で滲んだと思われるボールペンの震えた字でこんなことが書いてあった。
娘に財産を全て没収され、老人ホームに年金で賄う永年契約で入れられ、携帯も全て取り上げられた。
そんな老人ホームがあるんか知らんけど、死ぬまで出られん、出られても棺桶でとのこと。
東京の家に着いたら娘はすぐに私を老人ホームに入れ、それから一度も面会にも来ない。
老人ホームの私宛の手紙は全て娘が一端預かるようになってて、一度も渡されたことがない。
私から手紙を出すのも職員さんから娘に依頼しないといけないのですが、返信は一通も返ってきていないので娘が捨ててしまっているのでしょう。
娘の旦那が娘に黙って月に一回くらい会いに来てくれて、そのことを話しました。
それから旦那と娘は離婚したらしく、娘は一度も顔を見せないどころか連絡もありません。
私の財産は全て娘が持っていってしまったので、あなたに何も上げるものがないと言ったら、お母さんを大切にするのは人の務めでしょう!と言われました。
血の通っていない、それも元娘の旦那なのに、どうしてどうしてと涙が止まりません。
年金は全てホームの費用になるので、個人で使えるお金がありません。
どうしてこんなことになったのでしょう。
とまあ、そのまま引用したところもあるけど、こんなことが書いてあった。
老人ホームの住所とか書いてあったけど、血縁者じゃないから何かしたくても何とも出来ん。
婆さんに対して何も出来ないもどかしさよ。
公園に散歩に行たり毎日ほのぼのと暮らしてた婆さんが何の因果があってこんなことになるんだろうか。
何ともできないもどかしさがとにかくヤキモキする。
残念ながら当然。老人と一緒に住むと子供は共倒れになって死ぬ。老人ホームに叩き込むのが正解。
あんま因果応報っぽい事言いたくないけど、もし因果があるとしたら婆さんの子育てが悪かったんじゃないの 今は丸くなったけど実は毒親だったとかさ 愛情たっぷりで大事に大事にされ...