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新東名飛び降り ひきこもり家族会など「厳格捜査」要望

(2019/12/18 08:50)

 浜松市浜北区の新東名高速道で11月、走行中の乗用車から神戸市の30代男性が飛び降り死亡した事故を受け、全国各地のひきこもりの当事者や家族会などの団体関係者らが17日、静岡県警と静岡地検に対し、事故の厳格な捜査を求める要望書を提出した。
 関係者によると、男性は神戸市の自宅でひきこもり状態だった。自宅から神奈川県内の自立支援施設に向かう途中、後部座席の窓を自ら開け、車外に飛び降りたという。同施設の職員2人は前の座席にいて、後部には男性が1人でいた。後部のドアはロックされていたが、窓は自由に開けられる状態だった。
 KHJ全国ひきこもり家族会連合会「県いっぷく会」の中村彰男会長(57)らは県庁で開いた記者会見で、ひきこもりの人が自立支援をうたう民間業者に自宅から無理やり連れ出されるなどの被害が各地で相次いでいるとし、「施設に連れて行かれさえしなければ死ななかった。背景をしっかり調べてほしい」と訴えた。
 県警は「現時点でコメントすることはない」としている。捜査関係者によると、立ち寄り先の防犯カメラの画像や、職員や家族とのやり取りなどから事件性は低く、男性は自殺を図ったとみられる。

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