@chablis777
シャブリ

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食事を受け付けなくなった父のために少しでも何か食べてもらえたらと皆で器を作りました。
♪~
♪「涙が降れば きっと消えてしまう」
♪「揺らぐ残り火 どうかここにいて」
♪「私を創る 出会いもサヨナラも」
♪~
♪「日々 恋をして 胸を焦がしたい」
♪「いたずらな空にも悔やんでいられない」
♪「ほら 笑うのよ赤い太陽のように」
♪「いつの日も雨に負けるもんか」
♪「今日の日も 涙に負けるもんか」
♪~
♪「やさしい風に吹かれて」
♪「炎は再び舞い上がる」
(信作)またやんけ…。
いつまで飲んでんねん もう朝なんで。
(大野)ヒヒッ。
ジョーさんの代わりに飲んでんねん。
最近 毎日やんけ。
酒飲みたいやろしな代わりに飲んだってんねん。
酒弱いくせに…。 知らん。
ほな 一升瓶に 話聞いてもらおう。
戦地でな しんどかった時…。分かった分かった もう。
アッハッハッハ…。聞くから…。 手短にやで。
戦地でな しんどかった時にあれ食べたいなあこれ食べたいなあいう話 した。
(信作)おじさんと?(大野)ほや。
ほしたら ジョーさん 大阪の串カツいつか わしに食わしたる言うた。
串カツな…。ほんでな わしジョーさんがいつか大阪から信楽来ることあったら信楽 そこら山

入ったらようけマッタケ生えてるやろほやから うまいマッタケごはんごちそうします言ったん

や。
マッタケ嫌いやん。ハハハハ…。
キノコ全部 苦手や。ほやから わしも約束 果たしてない。
約束 果たせへんかった…。
ほな 行こか。うん?(陽子)えっ。
マッタケ! 採りに行こや。
何や…。は…?
男やったら 約束 果たせ!おじさんやったら そう言うわ。
よっしゃ 行こう。(陽子)えっ?
山 駆けずり回ってマッタケ採ってきたる!
あ…?(信作)何してん はよ!
マッタケ採ってこんとマッタケごはん できんやろ!
おう おう…。立って。 ついてったるから。
(大野)おう おう…。
(信作)あっ おふくろ!あ… はい?米といどいてくれや。釜いっぱいにな。ああ 分かった 

分かった。
俺 かっこいいな。ええ?うわあ…。寝巻きのまんまやった! 着替えてくる。
アハッ。
♪~
(喜美子)ありがとうございました。
(ノック)
はい。
マッタケや ほら!お… お米や!
材料持ってきたし ここで炊かせてな!
(大野)ジョーさん!何なん?
約束 果たしに来ましたで!マッタケごはん作りたいの おじさん…。
(百合子)わあ~。(八郎)お~。
(信作)どれどれ…。おい!(八郎)何してんねん。
(百合子)いい匂い…。
ほしたら ジョーさん 大阪で一番うまい串カツ わしに食わしたるて。
(常治)あ~ せや… 約束…。
オゥちゃんは マッタケや…。ええ。
マッタケごはんな少し もち米も入れたしな おいしいで。
食べて 元気つけて下さい。おう… お前 毒入ってんちゃうか。
ハハッ 何言うてんのや 大丈夫やんなあ?大丈夫やあ。
オゥちゃん…ほんまに ありがとうな。
こいつが 一人なるさかい…ええ男 紹介したってくれ…。
ジョーさんより ええ男なんわしぐらいちゃうか?
きっつい冗談やなぁ。 大丈夫やでマツさんには うちがついてるさけ。
出来たでえ!
食べる?(陽子)出来た 出来た。マッタケごはんや…。マッタケごはん 食べて下さい。
すんません すんません。
ああ うまそうや…。
この皿な みんなで絵ぇ描いたんやで。
喜美子…。うん。
皿 見えへんで。 ええ?
食べます!(信作)おう 食え食え。
おお…。(大野)おっちゃんが食べる!
僕も食べますよ。おっちゃんが食べるから!
(百合子)はい。
これ なんぼや…。
値段は つけられへんわのう…。
こういうの作るいうんは…。
心を… 心を 伝えるいうことやな…。
♪~
よう伝わった…。
みんなの心が よう伝わった…。
♪~
(常治)ええ皿や…。
ええ皿や。
♪~
仲ようせえよ。 うん?
お父ちゃんと お母ちゃんはいっぺんもケンカしたことなんかあれへん。
なっ?
2人 仲ようせえ。 なっ?
直子も百合子も…。
ええ人… 出会えたらええなあ…。
うちは…。
うちは 結婚しいひん。
おう 喜美子 起きたわ。
あっ ごめんな。 おいで?
行ってこい。悪いな。
ああ…。
ああ…。
はあ… ぽん ぽん。
(武志)ウ~!
もうな おじいちゃんしてやられへんからなお父ちゃんにしてもらえ。 うん?
ほい。おいで。
もう… 疲れたから もう…もうあっち行け ほら。
一人にせえ…。
大丈夫や。
ううっ…。
痛いんか?お義父さん。
(百合子)お父ちゃん…。
(おならの音)はあ~。
おっほ…。(八郎)うそやん…。
(笑い声)
大丈夫や。おじさん 今の?お義父さんや。
(笑い声)
大丈夫 言うたやろ…。
喜美子。うん?
ああ…。
頭… 何かついとる…。
頭? うん?
ちょ… こっち来てみ。
ああ… よいしょ…。
♪~
ほな… またな…。
♪~
お父ちゃん…。
寝んといて? まだ起きててぇや。まだ話 したい。
話 しようや なっ?
せやな 何がええかなどんな話がええやろ。
あっ そや。初めて 琵琶湖見た時の話 しよか。
 回想 海やぁ~!海やぁ~!
お父ちゃん 元気いっぱい 走ってたなあ?
 回想 おいおい…。
おいおいおい。海やぁ~!海や!
…って ここは 海ちゃうで。
また みんなで行こな?海やあ言うて走ってな。
ほんで お父ちゃん また言うてな?
「海ちゃうで 湖やで。 日本一の湖や!」。
そう言うてな 笑てな?
♪~
一緒に…。
一緒に また笑おうな お父ちゃん。
(泣き声)
♪~
父は そのまま 目覚めることなく逝ってしまいました…。


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