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【プロ野球】

「権藤 ゴンドウ 雨、ゴンドウ」2年で65勝をあげて散った伝説の投手がドキュメンタリーに 28日東海テレビ

2019年12月25日 14時2分

収録で故郷の佐賀県を訪れた権藤博さん

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 中日の新人時代にシーズン35勝をあげた伝説の右腕、権藤博さん(81)に迫るドキュメンタリー「権藤 ゴンドウ 雨、ゴンドウ」が東海テレビで28日(午後4時50分)に放送される。

 権藤さんが35勝をあげた1年目の1961年。連投はもちろん、先発とリリーフで1日2勝するなど常識外れの起用が話題になり、タイトルになった名文句が生まれた。しかし無理がたたり2年目に30勝したものの、やがて投げられなくなった。同局には巨人戦での初完封勝利など貴重なフィルムが多数残されており、映像とともに当時の事情が明らかになる。

 番組のサブタイトルは「壊れた肩が築いた“教えない教え”」。権藤さんは指導者になってから投手分業制を積極的に推進し、考えさせる野球に取り組んできた。中日、近鉄、ダイエーでコーチを歴任し、横浜では監督として日本一に導いた。王貞治、野茂英雄、佐々木主浩、タフィ・ローズら各氏のインタビューも興味深い。

 「きっかけは、野球殿堂入りでしたが、高校野球の球数制限の話も飛び出し、番組で深く掘り下げようと思いました」と森脇淳アナウンサー。今回はプロデューサーとして企画、取材、インタビューに専念して制作に当たった。

 権藤さんといえば近鉄時代に仰木彬監督との確執が注目されるなど球界の異端児としての側面も話題になってきた。そんな聞きづらいところにも遠慮なく切り込んでいる。

 意外にも権藤さんは佐賀・鳥栖高1年の時は野球部に入らなかったという。本人によると「大学進学を強く希望する母の意向に逆らえなかった」からだそうだ。そんな青春時代を送った故郷にもスタッフが同行するなど、約1時間で権藤さんのすべてが分かる構成になっている。

 

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