2019年11月30日,
「Webの自重」
はじめに,
Jxckさんはまずこのセッションの背景から話を始めました。最初に,
Webとは何か?
はじめに,
「Webはこうである」
そのため,
ブラウザが減ってしまう不安の正体
続けて,
「ユースケースは,
もはや,
多様性が減っても作れば良いのですが,
だから漠然とした不安の正体はこちらだったのです」
Webを小さくするための方法
ではWebを小さくするためにどうすれば良いかについて,
- 「ユースケースを減らし,
仕様を減らす」 こと。しかし, これは今のWebの流れからはできないと言います。 - 「仕様を低レイヤーに下げることで,
ブラウザエンジンの責務を減らす」 こと。この考え方が, もう動き出しています。
例えばborderのスタイルをいろいろ規定するのではなく,
仕様のレイヤーを下げることは,
レイヤーをどこまで下げるか?
さらにJxckさんは,
そもそも開発者は今のスタックに満足しているのかを考えてみようと言います。例として,
また,
デバイスにアクセスするとなると,
Jxckさんは,
「最初はハイパーメディアとして始まったシステムが,
もしWebがOSのレイヤーまで下がっていくとしたら,
またJavaScriptが気に入らない場合は,
Webの多様性問題の本質
そして多様性の問題の本質について,
- Webが肥大化していて,
(ブラウザエンジンを) 新しくゼロから作ることができなくなってしまった - 今のようにユースケースを提案して仕様に落とすというやり方では,
肥大化は続くので無視できない問題 - (ブラウザエンジンの)
レイヤーを下げることで, 責務をアプリに移せば緩和する, ということを今のWebはやっている - それによってWebはWebではなくなるのかというと,
そんなことはない。今までのWebの使い方もできる, 互換を保っているのも重要なところ - 低レイヤーの上で
(アプリが) 自分でやるというのが, この肥大化を止めるカギになる
最後に,
「例えばFlutterはUnityみたいなことをやろうとしているらしいです。
自分でUI Kitを作って,
OSがあってSDKがあってどんなユースケースも展開できるのなら,
そう言ってJxckさんは発表を締めくくりました。