


社内SEとSEの違いが知りたい
IT業界ってそもそもどうなってるの?
WEB業界、SIER業界どう違うの?
と疑問を抱えている方に、IT業界はこうなってるのか!と、すっきりいただける記事になっています。ネット上に溢れる情報を初心者の方に分かり易いように自身の経験をもとに情報を整理いたしました。
この記事を読み終えることで以下を達成できます。
・IT業界の全貌の理解
・システムエンジニアの細分化した仕事の違いが分かる
・ITへ転職の転職に役立つ情報の理解
IT業界は『誰を相手にビジネスをしているか? 』 で2つに分類
IT業界と広義で一括りにし話される場合が多いですが、ITでも様々な仕事があります。 例えば、空港関連といっても、パイロット、整備士、機体開発、機内食調理等多岐にわたるのと同様です。
✔IT業界の構想
①一般顧客を相手にビジネスをしているWEB業界
WEB業界は、Google、Facebook,Line等BtoCのビジネスを展開
②Businessを相手に展開するSIER業界
SIER業界は、日立・野村総研・アクセンチュアと言った企業で主にBtoBでシステム開発を支援・受託
図解で更に詳しく解説していきます。
WEB業界とSIER業界の主な違いは、開発対象が違う
一般的に、SIERはBtoBで受託開発を行う傾向が強く、WEB業界では自社サービスとBtoC向けに展開します。



余談:WEB業界とSIER業界で働く人を見分ける面白い方法は、服装の違いです。どちらかと言うと、WEB系の人はラフないかにもIT と言った格好です。SIERさんはYシャツなど割とかっちりした格好の人が多い印象です。スティーブジョブズはめちゃめちゃラフな服装ですが、IBM等のセールスマンはきっちりスーツの印象といった感じです。
IT 業界は、WEB系とSIER系で分類します。次に別の切り口でIT業界は分類可能です。その前に、SIERとSEの違いも触れておきます。
社内SEと SIERの違いを解説
社内SEとは?その企業で働くエンジニアを指します。一方web系企業で働く人は、SEとは呼ばず、webディレクターやwebデザイナーと表現します。
何のサービスを提供しているか?でIT業界を6分類
次にIT業界を、今度は何のサービスを提供しているか?で6分類に分類します。ここら辺が分かってくると、IT業界の人にお仕事そするさいに、なんの仕事で誰と会話すべきか?も分かってきます。
✔ITの職種分類
- インターネット・WEB業界
- 通信業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
- 社内SE
まずは、写真上段の5分類に関して説明していきます。左のインターネット・WEBから順に解説していきます。
インターネット・WEB業界
インターネット業界・WEB業界は、インターネットを活用したEC/SNS等のサービス提供を主にBtoCで展開する企業が多いです。広義の意味で、Web系のサイト制作・広告等々の企業向けのサービスを行う企業も含んでいます。
良く知られている、企業は、Google、Amazon, Facebook, Line, 楽天等です。*ただし、これらの大手企業では、事業を拡大させハードウェア等の分野にまで進出していたりもする企業もあります。例えば、Googleをホールディングするアルファベットは傘下の企業で車の開発等も行っています。
通信業界
通信業界は、ソフトバンク、AU、ドコモ等インターネットを活用した通信サービスを提供する企業です。携帯キャリアのシステム開発を行う職種です。これらの企業に就職した場合は当然、その通信サービスを開発・設計するのが主業務になります。
ソフトウェア業界
ソフトウェアの開発を行う業界で、マイクロソフトやオラクルのように、汎用的なパッケージを作成し販売する企業をさします。このソフトウェアの分類には、マイクロソフトの様にOSを作る企業もあれば、スマホアプリを開発する企業等もあり開発言語も多岐にわたります。
別記事でご紹介したAI企業もこの分類に該当します。AIに関する記事もこちらで紹介しています。→【システムエンジニア向け】最低限知っておきたい人工知能・AI
ハードウェア業界
ハードウェア業界は、多岐わたるインターネットと接続するデバイスを扱う企業を分類します。パソコン、スマートフォン、家電、ゲーム機等があげられます。これらのエンジニアをハードウェアに組み込んで開発するため、組み込み系エンジニアと呼んだりもします。
情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、システムインテグレータ(SI)とも呼ばれます。BtoBの企業にシステムの導入に関する要件定義・開発・運用等一連のサービスを提供します。難しく言うと、ビジネスに必要な、IT業界のすべてのサービスを統合し(WEB/ソフトウェア/ハードウェア)お客様のビジネスに貢献します。
社内SE
世の中には、沢山の事業会社が存在します。例えば、食品業界では、日清。化粧品では資生堂、流通業界では、佐川等々です。それらの事業会社でお仕事をするSEの方を、社内SEと呼びます。
社内SEの仕事には、自社内で使用する情報システムなどについて、IT戦略の策定やシステム企画、設計、運用・保守、ユーザサポートまで幅広い業務が含まれます。 (web系は、ご説明したように違う呼び方をする場合あり)
SES
SI/SIerはすでにご紹介しましたが、SESに関しても触れておこうと思います。
おさらい:SI=情報処理サービス業界の何でも屋さん。SIER=その業界を指す
SESはSystem Engineering Serviceです。簡単に言うと技術派遣サービスです。システムエンジニアさんを客先に派遣・常駐させ技術的な支援を行う仕事です。よく巷で耳にする常駐SEがこれに該当します。
ITサービスの価値提供 vs ITで価値創造 どっち?
IT業界・システムエンジニアと言っても、所属するビジネスによって仕事内容が違いそうなイメージがついたのではなないでしょうか。
ここまでのポイントまとめ:
- 通信業界系はITを駆使した通信サービスをお客様に提供
- ソフトウェア系はITを駆使したソフトウェアをお客様に提供
- ソフトウェア系はITを駆使したソフトウェアをお客様に提供
- ハードウェア系はITに関連したハードウェアをお客様に提供
- 情報処理サービス系はITに関連した統合サービスをお客様に提供
- 社内SEは自社のITを使った業務に幅広く関与
つまり、
『ITを使った何らかの価値を提供するのか?』
『ITで価値を創造するお手伝いする』 に大きく2分可能です。
IT業界に転職を検討されている方はこの観点で就職先の検討が必要です。
WEB業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界で仕事する場合では、1つの分野に特化するわけですのでどんどん知識が深堀されます。一方、情報処理サービスに従事する場合幅広く様々なIT知識とお付き合いするお客様により業界知識も広く勉強できます。
違った見方では、働くビジネスとして最終顧客までの距離を大事にする人もいます。ビジネスの提供する価値に直接的に携わるか?その価値を作る支援をするのか?どれくらい直接的に責任をもって実行したいか?等も考えるべき視点です。
おさらい
ITを使ってある分野で価値を創造する仕事がしたいのか?
それとも、様々な業種でITのお手伝いをしたいのか?でIT業界を見てみる
IT業界は非常に将来性のある職業です。以前以下でIT業界の将来性に関して記事にしています。IT業界の将来性:SEはめっちゃ魅力的職業!将来性がないとか間違ってるから
6業態を細分化して職業を見える化
今回の記事では細かくご説明しませんが、業界の中でもさらに様々なIT関連職業が存在します。ここまでの説明が理解できると、以下のグラフも意外とすっきり理解できると思います。



もっと詳しく、それぞれの仕事内容に興味がある方はこちらをご覧ください。
上記様々なITの仕事が存在しますが、これらを総称してSE=システムエンジニアさんと呼びます。人によっては、俺はエンジニアではなく、コンサルタントだ!と言い張る人もいますが、IT業界でない人から見るとシステムのエンジニアに変わりはありません。
IT企業人気就業ランキング
ここまでは、IT業界の構図をご紹介しました。気になるのは、どんな企業が人気なのか?と思います。
2018年11月~2019年4月にかけて「みん就」主催の就活フォーラム会場で実施し、2020年卒業予定の学生3131人から回答を得た。同ランキングを発表するのは今年で10回目。
学生に調査対象企業約199社から志望する上位5社を聞いた上で、志望上位5社について各企業の志望理由を「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「採用活動の魅力」「志望職種」の5つの観点で聞いた。1位は10年連続「NTTデータ」(通信系)。安定した雇用形態や福利厚生の充実度などが志望理由として多く挙がった。2位は「楽天」(WEBサービス)で前回4位からランクアップ。一方、3位「富士通」(ITメーカー)は前回2位からランクダウンとなった。出所:キャリコネニュース



毎年上位の顔ぶれはそんなに変わっていません。やはり、BtoCの知名度の高い企業に人気が集中します。 もっと詳しくは、IT業界の新卒就職人気企業2位「楽天」、3位「富士通」 「グーグル」「LINE」などWEBサービスが上位10社中4社
IT業界の給与は他業界より有望!SEは100万も高い傾向も



ITって給料いいの?を見ていきます。 結論からですが、他業種に比べると断然いいです。
IT全体では、461万円
ITコンサルティング 473万円
システムインテグレーター470万円
ハードウェア・ソフトウェアベンダー 468万円
通信・データセンター 415万円



SEで切り出して比較すると、なんと業種平均よりも100万円も高い傾向にあります。もっと詳しくは、過去記事で解説しています。社内SEってきついの?SEって100万も業界平均よりいいって本当?
今後ますますITへのニーズは高まります。ITなしではビジネスはありえないことも考えると、思い立ったら吉日で転職リサーチをお勧めします。IT系の転職におススメサイト3選で転職におススメサイトを紹介しています。無料登録で情報仕事情報を収集できますのでのぞいてみて下さい。
さらに、こんな記事も紹介しています。
・社内SEの年収を50万円上げる方法
・年収1000万以上を狙うなら身に着けたい『俯瞰力とは』何か?
まとめ
いかがでしたでしょうか?今まで一括りにしてたIT業界ですが、野がこの記事を読んで、様々な言葉と一緒にどのような違いがあるかが理解いただけたのではないでしょうか?
・IT業界は、WEB系とSIER系に2分
・WEB系はBtoC、SIER系はBtoBでビジネスを展開
・転職の際は、『ITを使った何らかの価値を提供したいか』
『ITで価値を創造するお手伝いをしたいか』を考える
・IT業界の将来も明るく給与もいい
WEB業界・SIER業界を理解しないと、IT関連の仕事探しをする際も会話が成立しないので注意が必要です。