ラブホテルが1年で1番忙しい日
写真AC
それでは1年で1番忙しいのはいつかと言えば、それはクリスマスの数日後「仕事納めの日」で御座います。
今年であれば12月28日でしょう。この日がラブホテルにとって1年で1番忙しい日で御座います。
というのも仕事納めの日は、不倫のお客様の来店がピークになるのです。
これからお正月になり不倫が出来なくなるので、今年最後の逢瀬を仕事納めの日に楽しむのでしょう。
まず仕事納めの日は、午前中で仕事が終わる会社も多いので、お昼過ぎから不倫のお客様が大量にいらっしゃいます。その後、忘年会が終わった後、二次会と称して来店される不倫のお客様がいらっしゃるので、1日中ひっきりなしにお客様がいらっしゃるのです。
仕事納めの日は「仕事納めで朝まで忘年会なんだよ」という言い訳もしやすいので不倫のお客様が非常に増えるのでしょう。
不倫のお客様は滞在時間も短いのでラブホテルは回転数が大幅に上がります。通常の日では2回転しかしないようなラブホテルでも、仕事納めの日は3回転4回転とすることもあるのです。
ラブホテルが1番暇な日
写真AC
それはズバリ元旦。
元旦に不倫をされる方は皆無ですので、不倫のお客様がほぼ0。
一般的なカップルも元旦は家でゆっくり過ごす方が多いので、元旦のラブホテルは壊滅的に暇なのです。
丸1日営業して、お客様が5組以下ということも珍しくはありません。
しかしお客様が少ないからと言って、お正月のラブホテルが暇かと言えば話は別。
というのも、ラブホテルではお客様が少ないお正月に電気や水道と言ったインフラ系の設備の点検を一斉に行います。
24時間365日営業をしているラブホテルでは大規模な点検が元旦にしか出来ません。
そのためお正月に点検を行うのですが、点検中のラブホテルは騒音が酷いので、ご利用をされない方が良いかと思います。
ちなみにお正月にどん底まで落ち込んだラブホテルの売上は三ヶ日も低迷し、しばらく低空飛行を続けることになります。
売上復活は成人の日を待たなくてはなりません。この頃から「新年初不倫」のお客様や「成人式で再会してそのまま付き合ってしまったカップル」のお客様などが現れて、売上が急増します。
大晦日のラブホテル
写真AC
休憩のお客様は壊滅的に少ないものの、宿泊で一気に盛り返す
と言うもので御座います。
年越しをカップルで過ごしたいお客様は非常に多く、特にお互いが実家暮らしのカップルなどはラブホテルを利用されるのでしょう。
また大晦日に宿泊されるお客様は午前4時ごろにチェックアウトされることが多いのも特徴です。
私服で来店されたお客様がチェックアウトされるときには振袖になっているということも珍しくなく、そう言った姿を見て「今年も終わったんだなぁ」と感じるのがラブホテルスタッフの1年で御座います。
ちなみに一昔前は着付けが出来ずにヨレヨレの振袖でチェックアウトされるお客様や、お部屋から「着付けが出来る人いませんか?」というお問い合わせがあることもあったそうですが、最近は振袖の着付けが簡単になったこともあり、ほとんどお見かけしなくなりました。
とは言え少数とは言え未だにそう言ったお客様はいらっしゃいますので、私のホテルでは毎年1人は着付けができる女性スタッフをシフトに組み込ませて頂いております。
著者プロフィール
上野_ラブホスタッフ
・ラブホの上野さんの相談室
・Twitter:上野_ラブホスタッフ