Food / 2019.12.07
text:Mami Moroi /photo:Masayuki Ichinose /styling:RYOKO(meifan Inc.)
二十四節気に応じた旬の食材を使った、簡単にできる料理を紹介するこのシリーズ。今回は本格的な冬の訪れを告げる「大雪」。里にも雪が降り、動物たちも冬ごもりの支度を始めるころです。この季節に脂を増しておいしくなる魚が、ぶり。その魅力を味わい尽くす、食卓映えもいいレシピを紹介します。
切り口がシャープで、全体に透明感があり、血合いは赤が鮮やかなものが新鮮。身に張りがあり、盛り上がっているものがおすすめです。脂が多いのが腹身で皮は白く、さっぱりしているのが背身で皮の色は青色。料理や、好みで選びましょう。
ぶりの臭みを抜くためには、塩少々をふって10分ほどおき、出てきた水けをキッチンペーパーでしっかりふきとればOK。味もなじみやすくなります。
使いみちが決まっていないときは、ひと切れずつラップでピチッと包み、冷凍保存袋に入れて冷凍室へ(左)。例えば照り焼きなど、使う料理が決まっているときは、下味につけて冷凍しても便利(右)。
プリッとした食感と脂ののりをダイレクトに味わうなら、やっぱり生食が一番。味が強いので、どんな野菜と合わせても負けず、おいしいハーモニーを奏でてくれます。
ぶり(刺身用)…200g
大根…1/5本(200g)
にんじん…1/5本(30g)
長ねぎ…10㎝分
パクチー…適量
A
しょうゆ…大さじ3
酢…大さじ1
ごま油…大さじ1
砂糖…小さじ2
ワンタンの皮…4枚
松の実…15g
サラダ油…適量
① 大根、にんじんはせん切り、長ねぎは白髪ねぎにする。パクチーは2cm長さに切る。
野菜類は食感を揃えて細切りに。ぶりともよくマッチし、サラダとしてよくまとまる。
② フライパンに少し多めのサラダ油を低温(160度)に熱し、松の実を揚げて取り出す。続いて油を中温(170度)にし、細切りにしたワンタンの皮をカリッと揚げて取り出す。
③ 器に野菜類を盛ってぶりをのせ、②をちらして混ぜ合わせたAをかける。
カリッと揚げると、衣の中にぶりのうまみがギュッと閉じこめられ、嚙むたびにおいしい汁けがジュワーッ♪ 黒酢たれともよくからみ、ご飯とビールが恋しくなるひと皿です。
ぶりの切り身(背側)…2切れ
れんこん…100g
赤パプリカ…1/2個
長ねぎ…10㎝分
A
黒酢…大さじ4
しょうゆ、酒、みりん…各大さじ1
砂糖…大さじ2
塩…小さじ1/3
水…大さじ2
塩…少々
黒こしょう、片栗粉…各適量
サラダ油…適量
① ぶりはひと口大に切り、塩をふって10分ほどおき、水けをふく。黒こしょうをふり、片栗粉を薄くまぶす。
② れんこんは5㎝長さに切り、縦切りにする。パプリカは乱切り、長ねぎは白髪ねぎにする。
③ フライパンに多めの油を中火で熱し、れんこんとパプリカを揚げ焼きして取り出す。ぶりを加え、カリっと揚げ焼きにする。
片栗粉をまぶしてからカリッと揚げ焼きし、うまみを閉じこめる。
④ フライパンの油をサッと拭き、混ぜ合わせたAを加えて中火にかける。煮立ったら③を加え、よくからめる。器に盛り、白髪ねぎをのせる。
ぶりのうまみを存分に楽しむなら、煮込み料理がおすすめ。身がしっかりしていて煮崩れしにくいので、失敗なく仕上がります。うまみたっぷりの汁も捨てがたく、残ったらパスタやリゾット、スープにぜひ活用して。
ぶりの切り身(背側)…4切れ
あさり(砂抜き)…200〜300g
プチトマト…8個
黒オリーブ…40g
にんにく…1片
A
白ワイン…1/2カップ
水…1/2カップ
オリーブオイル…大さじ4
パセリのみじん切り…適量
塩・黒こしょう…各適量
① ぶりは塩少々をふって10分ほどおき、水けをふいて黒こしょうをふる。にんにくは半分に切り、つぶす。
② フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火で熱し、香りが立ったらぶりを並べ、表面に焼き色をつける。あさり、黒オリーブ、A、仕上げ用に半量ほど残したパセリを加え、強火で煮る。
ぶりに焼き色がついたら、あさりなどの材料を加える。
③ 煮汁が半量ほどになったらプチトマトを加え、少し煮崩れたら、塩、黒こしょうで味を調え、残りのパセリをふる。
吉沼弓美子さん
プロフィール:フードコーディネーター・管理栄養士。企業で管理栄養士を務めたのち、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にて、イタリア家庭料理を学ぶ。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て、2005年独立。幅広いメディアで活躍中。イタリア料理教室Cucina del Cielo主宰。
ぶりは主に北大西洋に生息する大型の回遊魚。地方によって違いはありますが、例えばモジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリなど、成長するたびに呼び名が変わる縁起のいい出世魚です。特にこの季節のぶりは「寒ぶり」と呼ばれて珍重される、冬の代表的な味覚。うまみたっぷりで脂がのっていて、お刺身で食べても、加熱調理しても、とにかく美味なんです。オメガ脂肪酸のDHA・EPA、ビタミンB1・B2、ビタミンDなどが含まれ、栄養的にも優秀。おいしさだけでなく、体調の面でも、日常的にいただきたい魚介類のひとつです。照り焼きやぶり大根などの定番だけでなく、さまざまな調理でレパートリーの幅を広げ、食卓の常連にいかがですか?
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