Nintendo Switch版「脳トレ」を先行体験、縦画面✕タッチペンで進化した操作感と退化したボクの前頭葉

任天堂ロゴ入りタッチペンは別売りでも販売予定

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12月27日発売予定の「脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング」を試遊できる機会がありましたので、そのインプレッションをお届けします。

2005年に発売したシリーズ最初のタイトルとなる「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、新語・流行語に選ばれるなど社会的なヒットを記録しました。最新版となる今作でも東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が監修しています。

本作でいう脳トレとは、脳の司令塔としての働く前頭前野を活用するトレーニングのことです。ソフトの開発にあたって、数十種類のトレーニングを試作し、脳の活性化が計測されたトレーニングのみを厳選して収録しています。

■縦画面✕タッチペン

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▲タッチペンにはしっかりと任天堂のロゴが刻印されています。スマホなどのタッチ操作もできたので、任天堂グッズとしての価値も大いにあります。タッチペン単体(税別880円)での購入も可能。

パッケージ版では専用のタッチペンが付属。Nintendo Switchを縦に持って数字や文字の入力するゲームを数多く収録しています。

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「二重課題」は、2つの課題を同時に行うトレーニング。上画面でハードルを飛び越えるタイミングゲームをしつつ、下画面に表示された数値で大きいものを選択していきます。縦画面✕タッチペンだから実現した操作感に関心しつつ、筆者の同時処理能力の低さに愕然としました。

ちなみにですがNintendo Switchで縦画面を推奨するソフトは任天堂開発のものとしては、Switch版脳トレがはじめてです。

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▲「漢字合成」(左)、「独数」(右)などこれまでの脳トレシリーズにあったトレーニングも多数収録されています。

■同時対戦の緊張感たるや

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Nintendo Switchのソフトでは、それぞれJoy-Conを1つ持って2人同時対戦が手軽にできるようになりました。「野鳥数え」は、画面内表示される鳥の数をできるだけ速くカウントするゲーム。速く正確に答えたほうが勝ちになります。親指でJoy-ConのZLかZRをカチカチと押して数字をカウントしていきます。

序盤は鳥の数が少ないので余裕ですが、終盤では20匹以上の鳥が出現するので難易度は増します。しかも、鳥が動くので指と目が大忙しです。

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▲「旗上げ」はお手本の動きをみてJoy-Conを振って再現するゲーム。徐々に旗の動きが複雑になるのでてんやわんやになってしまいます。

DS版では互いのスコアを見せ合うのみでしたが、明確の勝敗がつく同時対戦ならではの緊張感がありました。TV出力にして、大画面で遊ぶとパーティーゲームのようにわいわい盛り上がれそうですね。

コントローラと本体が一体となっている「Nintendo Switch Lite」の場合は、別途Joy-Conを接続することで対戦機能が利用できるようになります。

■手先の器用さが試される指操作

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Joy-Conの「モーションIRカメラ」を利用して、指の操作が可能です。「指計算」では画面に次々と表示される問題の答えを指で答えていきます。計算力と反射神経が試されます。

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▲指計算のほかにも。表示された手のかたちを真似る「指体操」(左)と、指示通りにじゃんけんをする「後出し勝負テスト」があります。


指の本数をモーションIRカメラが認識していくので若干のガチャガチャプレイでもいけてしまいます。正確さや思考ではなく、指の速さが重要なゲームが多いです。

■驚愕の脳年齢、脳トレ再入門を決意

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シリーズの代名詞ともいえる「脳年齢チェック」ももちろん収録されています。「処理速度」「短期記憶力」「抑制力」3つジャンルのテストをすることで、脳年齢を確認できます。20才〜80代で診断され、最高点は20歳です。筆者のスコアは69才。「おやおや、あなたの脳年齢は由々しき事態になってますよ!」と川島教授に心配されてしまいました。

DS版と同じトレーニングも収録されていたので、ある程度のスコアは出せるだろうと高を括っていましたが、結果は散々たるもの。向上した操作性と反比例して、自身の前頭葉の後退を認めざるを得ません。Switch版を購入して脳トレに再入門する決意を固めました。

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「脳年齢チェック」はあくまでも診断であって、日々トレーニングを続ける仕組みが用意されています。トレーニングをした日が分かる「ハンコカレンダー」や、設定した時間にNintendo Switch本体がトレーニング時間をお知らせしてくてる「アラーム機能」などを搭載。また、ゲーム内で1週間に1度「世界一斉脳トレ大会」を開催予定。トレーニングのスコアを世界で競い合うことができます。

ニンテンドーアカウントとゲームデータを紐付けることで、家族にトレーニングの様子や脳年齢を共有できる「脳トレメール」を搭載。これにより、遠方に住む高齢者の方のプレイ状況などを家族が見守ることができます。

最後にお値段の紹介です。パッケージ版が税別3480円で、ダウンロード版が税別2680円。通常のフルプライスソフトと比べてお得感は凄くありますね。フィジカルを鍛える「リングフィット アドベンチャー」と併せて、脳も鍛えてみてはいかがでしょうか?
ちょっとしたプレイ動画は下記のTwitter投稿でご確認ください。