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【3分でわかる業界研究】二輪車業界

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こんにちは。visita運営局の鈴木です。

留学経験がある方は共感してもらえると思いますが、留学中って自己紹介の機会がめちゃくちゃ多いんです。

 私の名前はスズキですって言うと、だいたい東南アジア出身の方に

「スズキってモーターバイクの!?」って嬉しそうに言われます。

そんな東南アジアで強い二輪車業界を今回はまとめてきます!

市場規模

日経新聞によると世界の2018年の売り上げ台数は、5,736万台です。

市場規模の増減率は昨年比6.2%増です。

世界各国の主要国の二輪車需要を見るとインドがぶっちぎりで高いです。2017年と比較して2018年のインドでの二輪車の需要は大きく伸びています。2位の中国とはおよそ1,500万台数離れています。中国では自動車の移行期に入り、二輪車の需要はやや低下しているようです。

二輪車業界のトップ企業とは?

まずは世界の二輪車シェア率を見ていきましょう。

1位 ホンダ    (日本)   35.4%

2位 ヒーロー   (インド)  14.0%

3位 ヤマハ発動機 (日本)   9.4%

4位 パジャジオート(インド)  7.1%

5位 TVSモーター (インド)  6.5%     (日本経済新聞社

 

日本企業のホンダが1位!誇らしいですね!後述しますが、ホンダは二輪シェアの売上割合が一番多いんですね。

インドの活躍が目立ちます。インドでの伸び率、需要の大きさを考えると当然かなと。

2位のヒーローは2011年までホンダと業務提携していましたが、解消し現在は独自路線を敷いています。今度ホンダを追い越すことはあるのでしょうか。

 

続いて国内シェアを見ていきます。

国内のシェアは国外とは大きく異なります。

1位 ホンダ        55.7%

2位 ヤマハ発動機  28.5%

3位 カワサキ    9.1%

4位 スズキ     6.7%        (業界ドットコム)

業界ドットコムの調査によりますと、国内シェアは以上の通りです。

国内の売り上げは2018年に2年ぶりに売り上げが前年比を割っています。排気量50cc原付機の販売が低迷しているようです。しかし、大型の趣味性の高いバイクの人気が高まっています。

やはり国内は、国内企業が強いですね。

国内の二輪車企業

それでは、各国内メーカー上位4企業についてまとめていきましょう。

ホンダ

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バイクに関心がない僕にとって、ホンダと言えば車のイメージでした。

しかし、ホンダのIR情報によると二輪事業の売り上げは四輪事業のなんと4倍!

車が好きな僕にとってこれは意外でしたね。

最近は、電動スクーターのシェアリングサービスを見据えた事業を行なっています。 

ヤマハ発動機

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世界第3位の売り上げを占めるヤマハ。売り上げの9割を海外が占めています。

売り上げの多くを二輪車が占め、そのあとに、マリン、特機が続きます。

インドネシアでの高価格商品の販売が増加しているようです。

欧州での売上高はアジアに続いて二番目に多いです。

カワサキ

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Ninjaというバイクで有名なカワサキ。中小型のスポーツバイクで強く、北米での売れ行きが好調なようです。

カワサキが発表しているセグメント別の業績では、二輪とエンジンで全体の2割を占めています。ちなみに一番大きく売り上げを占めているのは航空宇宙産業でおよそ34%です。

スズキ

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他のバイクメーカーと価格を比べるとスズキのバイクの価格設定は低めなようです。

販売のおよそ8割がインドや中国などのアジアで占めています。

スズキの財務ハイライトによると二輪車の売上高はおよそ2,551億円に対し、四輪車はおよそ35,325億円。同じスズキとして今後の伸びに期待したいですね。

今後の注目ポイント

異なる各国での需要への対応

インドでの需要の伸び率が大きいですが、中国では四輪車への転換を迎えています。

東南アジアにおいて二輪車は幅広く人気で、日本企業の収益率に貢献しています。二輪車は各国の経済状況、インフラの整備によっても大きく需要が移り変わっていきそうですね。

www.nikkei.com

電動化へ

環境などへの配慮から、日本企業4社は、電動バイクのバッテリーの共通化に向けての協議体を立ち上げました。

二酸化炭素の排出量削減やSDGsの取り組みは世界中で課題になっており、連日ニュースにもなっていますね。

二輪車業界に改革が起きるのか、注目ですね。

www.nikkei.com

おわりに

いかがだったでしょうか。インドでの成長著しい二輪車業界。この業界についてさらに見聞を広めたいと感じた方は、それぞれの企業の戦略について調べてみると面白いかもしれませんね!

 

参照:日経業界地図2020年版(日本経済新聞社

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ライター:鈴木健作 1997年神奈川県出身の大学3年生。2019年5月から(株)PR Tableにインターンとして入り、新規事業であるvisitaの立ち上げに参画。現在就職活動中。 趣味はドライブと旅行。今一番行きたいのはアラスカ。自身のInstagram用にPhotoshop習得中。

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