山口敬之氏、伊藤詩織さんに「ホテルに来てもらったことは反省」…逮捕状取り下げ働きかけ「ない」

改めて控訴の意思を表明した山口敬之氏
改めて控訴の意思を表明した山口敬之氏

 元TBS記者・山口敬之氏(53)とジャーナリスト・伊藤詩織さん(30)が19日、東京都千代田区の日本外国特派員協会でそれぞれ会見した。性暴力をめぐる損害賠償訴訟の東京地裁判決は前日(18日)、伊藤さんの勝訴に。伊藤さんはジャーナリストとして山口氏の会見を取材し、山口氏が「ホテルに来てもらったことは反省しています」と道義的な部分について一部を謝罪する様子に、「複雑な思い」と述べた。

 前日に続いての会見となった山口氏は「私は犯罪を犯していない」と断言した上、地裁判決を不服として控訴する意向を改めて示した。

 海外メディアから「(事件当日に)酩酊(めいてい)状態の伊藤さんをタクシーに乗せて帰宅させればよかった。なぜ自分のホテルに?」との直球質問を受けると「悪い選択だった。伊藤さんは酔っており、自力で家に帰れない状態だったが、私の泊まっていたホテルに来てもらったことはいいアイデアではなかったと今は反省しています」と発言。性行為に同意はあったと強調しながらも道義的な部分については一部を謝罪した。

 当夜について「(行為に至ったのは)お休みになって起きた後で、酔った様子はありませんでした。泥酔している状態の伊藤さんと性行為が行われたわけではないんです」とし「立場を利用して性行為に至ったわけではありません」と述べた。

 逮捕状が取り下げられたとされる点について「首相官邸への働きかけはあったのか」と問われると「どの政治家にも、警察にも、官僚にも何もお願いをしていません。私は犯罪を犯していません。だから、捜査が行われていたかどうかも知らなかったので誰にも頼めない」と完全否定。記者席に伊藤さん本人もいる中での発言となったが、伊藤さんについては「明らかなウソをついていると思うが、個人攻撃はしたくないし、人間性を攻撃したいとも思わない。ただ、彼女は世界的な同情を受け、得たものも多くある」と述べた。

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