ボクシングの第66回全日本新人王決定戦が22日、東京・後楽園ホールで行われ全12階級の本年度新人王が決まった。フェザー級では、亀田3兄弟のいとこで今月休会した協栄ジムに所属していた東軍代表の亀田京之介(21)が注目されたが、西軍代表の前田稔輝(23)=グリーンツダ=に4回判定1―2で敗れた。救済措置で花形ジムに移籍しての出場で、前半は顔を突き出して何度も相手を挑発し個性を見せたが、終盤は完全に押し込まれた。
「挑発したのはイライラさせて大振りにしたいという作戦だった。ほんとは余裕なかった。前田君は強かったです」と、亀田。敗戦が告げられた直後はタオルをかぶって号泣。控室では「休会の影響はなかった」と話したが、内田洋二トレーナーは「いままで通りの環境でやらせたかった」と、心境を明かした。大会最優秀選手は初回に2度倒されながら2度倒し返し、4回42秒TKO勝ちしたスーパーライト級の本多航大(20)=川崎新田=が受賞した。