◆プロボクシング 報知新聞社後援WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田諒太―同8位スティーブン・バトラー▽IBF世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者モルティ・ムザラネ―同世界14位・八重樫東▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―同級12位ランディ・ペタルコリン(23日、横浜アリーナ)(12月23日、横浜アリーナ)
トリプル世界戦の前日計量が22日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで行われ、WBC世界ライトフライ級王者の「拳四朗」改め寺地拳四朗(27)=BMB=は100グラム軽い、48・8キロで一発クリア。挑戦者のランディ・ペタルコリン(27)=フィリピン=は、700グラムも軽い48・2キロで前日計量をパスした。
現役王者では最多V7戦に臨む寺地。世界戦の回数を重ねて減量も「いつもより楽やった」。それでも前夜は苦しかったようで、苦しさ紛れに、静かなブームとなっている音フェチ動画の「ASMR」を見て前日計量の前夜を過ごしたことを明かした。
「水を飲む『ゴクゴク』とか氷の『カランカラン』とか。見たの初めてでしたね。めっちゃ、そればっかり見てました。ひたすら耐えましたけど、ASMRの良さが初めて分かりましたよ(笑い)」。
計量の3日前から行ってきた「水抜き」は2日前から実施。新陳代謝が良くなり、計量後にペットボトルの水を飲むや汗だらだらに。上半身裸になり、汗をふきふきしながら「こんなの初めて。飲んで一瞬で汗が出てきて、びっくり」と取材に応じたほどだった。
当初対戦予定だったIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)が体調不良で回避。対戦相手がペタルコリンに変更となり、試合の順番も当初のセミファイナルからその前になった。寺地は「いいイメージはできてる。いつも通りやるだけ」と意気込んだ。