


問題の本質にズバリ見極められるようになりたい
混とんとした場面をスパッと解明できるできる人になりたい
といった悩みを解決する方法をお伝えします。
抽象化能力を身につける事により、事象の枝葉の部分をそぎ落とし、本当に迫るべき事象の本質にズバッと迫ることが可能になります。
かなり広義ですが、できる人の特徴メモ:
・抽象化⇔具体化の間を行ったり来たりして思考できる
・その過程で問題の本質を見極めれる
・それを概念化し再利用可能な経験・知識に収納できる
・抽象度を操作できるので聞き手に合わせ説明できる
この能力を体系的に理解し実践で活用することで、職場で一目置かれる存在になることができます。
以前の記事、『 抽象化能力を上げるフレームワーク、上司の『意味分からん』封じ 』で4ポチ目を詳しく説明しました。抽象化とは思考方法であり、必要に応じて情報を具体化したり、そぎ落としたりして情報の粒度を変動させる技です。
今回は、2ポチ目の『 その過程で問題の本質を見極めれる 』を解説します。
抽象化の意味は、本質でない情報をそぎ落とす



抽象化で、どうして問題解決に使えるのか?という点から解説します。
まずは、以下の動画をご覧ください。
以下の動画で2つのバスケットボールを複数の人でパスを実施しています。何回パスできているか数えてみて下さい。
正解は、33かな?よくわからなかったです。。。汗
これは、有名な動画なので見たことある方もいらっしゃったと思います。実はこのテストは、パスを何回できたか数えるテストではありません。
実はバスケットボールでパスする人に交じってゴリラが登場しています。見えなかった方はもう一度見てみて下さい。
この実験自体は、『錯覚の化学』というもので、パスに集中するとゴリラが途中で出ていることにきずかないというものです。この動画でお伝えしたかったのは、錯覚が存在する証明ではありません。
人間は、同じ景色を見聞き見ているにも関わらずなく、視覚でも聴覚でも同じように注意を集中することにより、必要なものだけを見て、必要ないものを見ない生き物だという事です。
抽象化の意味をゴリラの実験で理解しよう



大抵の問題・課題は、様々な事象が複雑に絡み合っています。情報量で言うと下のレイヤーにあります。情報過多にあり本質が見えずらい状態にあります。
ゴリラの実験で、パスを数えていたのがこれに当たります。
一方、情報量をそぎ落とし、ゴリラだけを見ている状態は、上位の情報量が少ない状態です。
問題解決時も、このように情報の本質を見極めるために本質に抽象度を上げていく事により、見えていなかった景色が目の間に広がります。人間は意外と、情報過多だと頭も回らない事が多々あります。
どうやって、抽象化できるようになるの?



以前の記事では、抽象度を操る方法として、メモの方法をご紹介しました。この記事では、別の方法をご紹介します。
それは、『つまり』の口癖のフレームワークです。
目の前に広がる混とんとした状況、それを冷静に整理するためには、頭の中でいつも『つまり、なんなの?』という抽象度をぐっと引き上げる自問が必要です。これを自分のなかのフレームワークと格納することにより抽象度を上げ本質を見極める癖がつきます。
抽象度をあげる際の2つの注意点
よくある抽象度操作の初心者がやってしまう2つの注意点をお話します。
1.抽象的になりすぎて訳が分からない
抽象的に思考するのは、頭の整理で非常に有効です。ですが、説明する場合には、時と場合、人により具体的な説明も必要です。この抽象的⇔具体的を自在に操作し利用することが重要な点を忘れてはいけません。抽象的ばかりだと、実がない人と思われてしまいます。
2.抽象化するためにまずは心の平静をキープする
問題の抽象化の方法が分かったところで、いざそれを実践でやってみようとします。ところが、問題発生時には大抵、時間に追われていたり、緊張感をともなう切迫した事態が多いです。頭を働かせる以前に、心を落ち着かせて冷静になる必要があります。一旦、落ち着いて心を静め、その後に抽象化を実践してみましょう。これが意外と難しく、私は緊張感のある場面では頭の中に湖を想像して心を落ち着けています。
↓こんなイメージです。
まとめ
抽象化能力を身につける事により、それまで見えていなかった問題の本質にたどり着くことができます。人間は、情報をそぎ落としていない状態では、盲目でとらえきれない状態にあることがあります。抽象度を操作するコツとして、『つまり』と自問するフレームワークがお勧めです。事象の抽象度をぐっと引き上げることができます。抽象度を操作する際の注意点としては、①時と場合によって具体的に会話する、いつも抽象的で実のない人にならない ②問題発生時はまずは落ち着く、という点を注しておきましょう。