紀子さまの奇妙な妊娠6週報道
「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」の議題は、今に始まったことではない。ご存知の通り、あのNHKが速報で流した「紀子さまの妊娠6週」さえなければ、愛子さまの皇位継承を可能にする皇室典範改正案(通称:女帝法案)は、可決される見通しだった。あの懐妊ニュースがこの議題を頓挫させたのだ。
そもそも妊娠6週の時点で速報するなど、通常ではありえない。最近だと絢子さまがご出産されたが、絢子さまにおいても妊娠を発表されたのは安定期以降のこと。このスピード発表は愛子天皇阻止のために行われたものであることは言うまでもない。
紀子さまの懐妊発表後、主治医の坂元正一氏(愛育病院を運営する母子愛育会総合母子センター所長)は、「現在の医療技術では、体外受精をすれば産み分けは理論的には可能だが、倫理面はまた別。両殿下は今回、自然妊娠を待たれて良かったと思う」と発言。また当時のNHKアナウンサーは「不妊治療の後の自然妊娠ということです」という原稿を読み上げたが、これをそのまま鵜呑みにするのは間違っている。
不妊治療を経験したことがある人はよく理解していると思うが、妊娠0週は前回の生理開始日に当たる。排卵は生理開始日を1日目とカウントすると、14日目前後、つまり妊娠1週後半から妊娠2週前半とされている。それから着床し、妊娠検査薬で陽性反応が出るのは早くて妊娠4週目、超音波で心拍の確認ができるのは少なくとも妊娠6週を迎えてからだ。
しかしここまで細かく周期を把握するのは、病院で正確な排卵日などを見極める必要が出てくる。自然妊娠であれば、生理の遅れを感じるのが妊娠4週後半、仮にそこで陽性反応が出て病院にすぐに言ったとしても心拍の確認は取れず、次の病院までの期間を考えるとどんなに早くても心拍の確認は妊娠7週以降と考えるのが妥当である。紀子さまは「雅子さまに配慮し、第三子の妊娠は控えていた」という趣旨の発言をされているが、計画的な妊娠でなければ妊娠6週で速報を流すなど絶対に出来ないのだ。
雅子さまのお気持ち
国民の気持ちは既に愛子天皇に傾いている。
2019年10月に行われた世論調査(共同通信)では、女性天皇を認めることに賛成は81.9%、女系天皇は70%だった。国民の多数は女性・女系天皇を支持している。
※女性セブン2020年1月2・9日号
だがしかし雅子さまのお気持ちが揺らいでいるのもまた事実。皇太子妃の立場で大変な苦労を経験してきただけに、愛子さまには「自分と同じような思いはしてほしくない」と考えていても何ら不思議ではない。しかし最近ではそこまで否定的に考えているわけでもないようだ。お付きの職員にも「もし仮に愛子が天皇になるようなことがあれば全力で応援したい」と言った趣旨のことを話されていた。
今まで一度もご自身のお考えを口にすることは無かったが、皇后になってからはいろいろと職員にもご自身の思いを話されることが増えてきた。きっと今までは美智子さまに遠慮されていたのだろう。
愛子天皇の実現を心から願うばかりである。