2015年04月29日
春になると黒苔が減少する謎 完結編
今月はこの話(オイカワ水槽とタナゴ水槽の黒苔問題)について考えてきたが、ネットで調べてみたり、先日日曜のNHK番組:ダーウィンが来た!の「多摩川のアユ」を見て、自分の中で点と点が合って納得出来る理論が纏まったので完結編としてアップ。
ダーウィンが来た!の多摩川のアユの話からすると、田舎の綺麗な河川よりも多摩川の方がアユの生息に適しているという内容。
その理由は、多摩川の大半の水は下水処理場からの排水である事。
下水から綺麗になった水が排水されているのだが、その中の窒素とリンは除去されないまま。
アユが食べる苔は窒素とリンを栄養として生える。
なので、多摩川はアユが食べる苔が大変豊富という事。
その結果、本来ならばアユは縄張りを持つのだが、多摩川では苔が十分あるので縄張りを持つ必要もなく共存しているという話だった。
本題に戻るが、窒素・リン・カリウムが苔や水草が育つ為の三大要素と言われている。
カリウムについては今回省略させて頂くが、水槽の外部フィルターにしても物理濾過や生物濾過が施されていても、上記下水処理と同じ話で窒素とリンが残ってしまう。
詳しく話すと、アンモニア等がバクテリアによって窒素やリンとなっている。
この窒素やリンを除去するのが水換えと吸着剤なのである。
ここで我が家の場合の結論に入る。
水槽の水は常時窒素やリンが多く含まれている状態となっている。
それを吸収してくれるのが苔や水草。
苔よりも水草の方が吸収力が強いので、窒素やリンが少なければ水草が優先となる。
これが答え。
晩秋から春先にかけて(冬季)水温が下がって水草の活性が低下する為、窒素やリンを吸収する量も低下してしまうから。
そうなると苔が窒素やリンを吸収するので、苔が活発になってしまうという事。
なので、我が家の各水槽は以下の3点で一致する。
・オイカワ水槽は暖かくなると苔が減るが、水草の量が少ないのでタナゴ水槽より減らない。
・タナゴ水槽は水草の量が多い為、水が温むと急激に苔が減る。
・熱帯魚水槽は水草が多く、ヒーター管理の為冬季もないので苔が発生し難い。
これで納得できた。
あとは対策になるが、それも以下3点となる。
・魚の量を減らす。
・濾過システムの規模を上げる。
・水草を多めに入れ、水草の活性が低下しない様に冬季もヒーターで20℃以上を保たせる。
ん~、対策となると日本淡水魚には難題となってしまった・・・。
とりあえずは完結して一安心。
水換えと水草の重要さが身に沁みた結果となった。
黒苔でお悩みの方には少しでも参考になればと。

その理由は、多摩川の大半の水は下水処理場からの排水である事。
下水から綺麗になった水が排水されているのだが、その中の窒素とリンは除去されないまま。
アユが食べる苔は窒素とリンを栄養として生える。
なので、多摩川はアユが食べる苔が大変豊富という事。
その結果、本来ならばアユは縄張りを持つのだが、多摩川では苔が十分あるので縄張りを持つ必要もなく共存しているという話だった。
本題に戻るが、窒素・リン・カリウムが苔や水草が育つ為の三大要素と言われている。
カリウムについては今回省略させて頂くが、水槽の外部フィルターにしても物理濾過や生物濾過が施されていても、上記下水処理と同じ話で窒素とリンが残ってしまう。
詳しく話すと、アンモニア等がバクテリアによって窒素やリンとなっている。
この窒素やリンを除去するのが水換えと吸着剤なのである。
ここで我が家の場合の結論に入る。
水槽の水は常時窒素やリンが多く含まれている状態となっている。
それを吸収してくれるのが苔や水草。
苔よりも水草の方が吸収力が強いので、窒素やリンが少なければ水草が優先となる。
これが答え。
晩秋から春先にかけて(冬季)水温が下がって水草の活性が低下する為、窒素やリンを吸収する量も低下してしまうから。
そうなると苔が窒素やリンを吸収するので、苔が活発になってしまうという事。
なので、我が家の各水槽は以下の3点で一致する。
・オイカワ水槽は暖かくなると苔が減るが、水草の量が少ないのでタナゴ水槽より減らない。
・タナゴ水槽は水草の量が多い為、水が温むと急激に苔が減る。
・熱帯魚水槽は水草が多く、ヒーター管理の為冬季もないので苔が発生し難い。
これで納得できた。
あとは対策になるが、それも以下3点となる。
・魚の量を減らす。
・濾過システムの規模を上げる。
・水草を多めに入れ、水草の活性が低下しない様に冬季もヒーターで20℃以上を保たせる。
ん~、対策となると日本淡水魚には難題となってしまった・・・。
とりあえずは完結して一安心。
水換えと水草の重要さが身に沁みた結果となった。
黒苔でお悩みの方には少しでも参考になればと。
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この記事へのコメント
1. Posted by ギバッジ 2015年04月30日 19:33
とても勉強になりました!
コケや水草が窒素やリンを吸収してくれていたのですね~。なるほど。
対策の三点は、なんとなくですがそうした方が良いのだろうなとは思っていました。
わかっていてもなかなか出来ないという(笑)
「多摩川のアユ」の番組見逃してしまいました!
コケや水草が窒素やリンを吸収してくれていたのですね~。なるほど。
対策の三点は、なんとなくですがそうした方が良いのだろうなとは思っていました。
わかっていてもなかなか出来ないという(笑)
「多摩川のアユ」の番組見逃してしまいました!
2. Posted by Avant-garde 2015年05月01日 13:27
>ギバッジさん
コメント有難うございます。
水草って、水槽環境でも大事な役割を果たしていた事を再認識しました。
今年の冬はヒーター管理するべきか検討中です。
その場合、魚達はどうなるのかが、懸念材料ですね。
コメント有難うございます。
水草って、水槽環境でも大事な役割を果たしていた事を再認識しました。
今年の冬はヒーター管理するべきか検討中です。
その場合、魚達はどうなるのかが、懸念材料ですね。
3. Posted by masa 2015年05月09日 18:08
茶苔は水質が悪い証拠、緑苔の時は水質がまずまずとよく言われてますが、Avant-gardeさんのご考察でより明確になりました!
我が家では定期的に硝酸塩除去剤を使ったりしてます。
4. Posted by Avant-garde 2015年05月09日 21:49
>masaさん
コメント有難うございます。
我が家でも茶苔は発生しないのが救いですが、リンや硝酸塩含む窒素の量が多いという事ですね。
週一回の水換えでは少ないという事も判ってしまい、今後のメンテナンスに不安を抱えてしまいました。(苦笑)
コメント有難うございます。
我が家でも茶苔は発生しないのが救いですが、リンや硝酸塩含む窒素の量が多いという事ですね。
週一回の水換えでは少ないという事も判ってしまい、今後のメンテナンスに不安を抱えてしまいました。(苦笑)