2017年04月20日
カマツカ飼育のノウハウ
当ブログの参考資料欄に追加したく、改めてカマツカ飼育のノウハウについて記してみた。
あくまでも私個人の経験や知識の為、飼育環境により差がある事は予めご了承を。
それと混泳飼育が前提で。
我が家では、平均して2年程度行き続ける事が多い傾向。
これが長いのか?短いのか?
これは判断が難しい。
飼育者によって長期飼育難易度の明暗が分かれ易いカマツカであるが、(寿命が近い成魚ではない限り)最低でも半年以上飼育出来てこそ成功と言える種だと思っている。
逆に言えば、半年持たないという事は何か原因があるに違いない、と言えるだろう。
この様な場合の参考になればと、以下に纏めてみた。
<1.習性>
河川の中流域をメインに下流域まで生息し、流れの緩い砂底を好む。
又、単体の事は珍しく集団で生息する傾向にある。
食性はミミズ・赤虫・川虫等、動物性を好む。
<2.飼育環境>
我が家ではオイカワ系やタナゴ系と混泳していて全く問題がないので、水温や酸素量から見てもオイカワやタナゴを長期飼育出来る環境であれば何ら問題ないと考える。
エアレーションは多めが良く、水温も25~26℃までが良い。
譲れない絶対条件としては底床。
砂・細かい砂利・ソイル等、簡単に潜れる底床をセットしてあげる事が重要。
何も敷かないベアタンク方式や小石等の粒が大きいものはNGと考える。
水中ポンプ等で水槽内に流れがある場合は、大きな石や流木をレイアウトし流れの強弱ポイントを作る事。
これにより餌が流れ集まってくるポイントが出来るので、そこに自然とカマツカが集まって捕食する形となる。
このポイントの規模により、カマツカを飼育出来る数が決まってくる。
因みに、我が家ではオイカワ水槽が流れが強くポイントに限りがある為、中型2~3匹が適量。
タナゴ水槽では4匹が適量と考えてる。
これは経験上の数値であり、適量より多く入れても1~2ヶ月で落ちてしまい結果的に適量数で落ち着くからである。
<3.個体差>
水槽環境適応力は同じカマツカであれ個体差がある。
やはり、長く生存出来る個体にはそれなりの理由がある。
我が家のオイカワ水槽を例にすると、強い流れの為に水がグルグル回転している形となっているが、餌が流れてくるポイントを見つけて陣取れる能力が必要となる。
又、中層を流されている餌をダイレクトキャッチする特技を持っている個体は尚更餌の摂取に困らない。
当然ながら、これらの能力・特技を持っていない個体ほど落ち易くなってしまう。
<4.餌>
先に述べておくが、我が家では沈下性の金魚の餌をメインに与えており、生餌は一切与えていない。
植物性のグリーン系の餌ではなく、赤系の餌ならば十分対応可能と判断している。
逆に、混泳飼育の場合はプレコフード等のタブレット系の餌はNG。
理由は、一口で食べられないので突っついているうちに横取りされてしまい、結果的に胃に入るのは微量となってしまうからである。
だから一口で口の中に入る金魚の餌(粒)がベストなのである。
これを一日1回でも2回でも構わないが、痩せない量を習得して与える事がキーポイント。
ドジョウやエビを混泳させているのであれば、量が多過ぎても彼らが食べてくれるので尚更やり易くなる。
混泳でカマツカだけが痩せて落ちてしまうというパターンは、この餌の問題の可能性が非常に高い。
<5.濾過>
<4.餌>で十分な量の餌を与え続けていると必然的に水質悪化問題が起こる。
これを解決するのが濾過(濾過力)である。
濾過力が足らなければこの問題で長期飼育が困難となってしまう。
水換えばかりしてもバクテリアを洗い出している形となってしまい、結果的に水質を壊してしまう。
なので、水槽の容量・魚の数・十分な量の餌、これらをクリア出来るだけの濾過が必要となる。
因みに、我が家では90cmスリム水槽(奥行きが60cm水槽程度)ながら90~120cm水槽向けの外部フィルターを2台構成で飼育している。
濾過についてはコチラを参照下さい。
<6.まとめ>
魚飼育全般であるが、自分の飼育を振り返って現実(結果)を真摯に受け止めない事には次に進む事は出来ない。
Q:カマツカを半年以上飼育出来てますか?
生き物は結果から学ぶもの。
言い訳不要、答えはYesかNoしかない。
答えがNoであるならば、上記1~5項の何かに引っ掛かっている可能性が高いので改善する事が必要かと。
例えば、「餌を毎日与えている」=「カマツカに足りてる」と思い込んではいないだろうか?
痩せてるなら足りてない可能性が高いのに・・・。
「濾過材を入れている」=「濾過が足りている」と思い込んではいないだろうか?
水槽規格用の濾過を設置していても、規格以上の魚の数を入れていたら足りていない・・・。
私視点のモノサシで申し訳ないが、オイカワやタナゴを長期飼育出来ている方ならば飼育環境の問題点は殆ど無いと思っている。
カマツカだけ上手く行かないという場合は上記のどれか、僅かな些細な箇所で引っ掛かっているだけかもしれないので、今一度冷静に振りかって頂きたい。
少しでも参考になれば・・・。
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この記事へのコメント
1. Posted by タナゴ好き 2017年04月22日 13:20
こんにちは。
私もタナゴを長期飼育出来るようになるまではカマツカも苦戦しました。
タナゴを長期飼育出来てからはカマツカも問題なく飼えるようになりました。
これはAvant-gardeさんの仰る濾過の問題だったのかも…と思ってます。
私も今となっては、”カマツカは特別な対応をしなくても無難に混泳出来る魚”と思ってます。
私もタナゴを長期飼育出来るようになるまではカマツカも苦戦しました。
タナゴを長期飼育出来てからはカマツカも問題なく飼えるようになりました。
これはAvant-gardeさんの仰る濾過の問題だったのかも…と思ってます。
私も今となっては、”カマツカは特別な対応をしなくても無難に混泳出来る魚”と思ってます。
2. Posted by Avant-garde 2017年04月23日 00:49
>タナゴ好きさん
こんばんは。
コメント有難うございます。
タナゴもカマツカも全体的に長期飼育出来る様になられたという事は、大方濾過や水質なのだと思います。
悪条件にも強いコイ・フナ・金魚だと判断が難しいですが、オイカワやタナゴ等ある一定のステータスになる魚と混泳していれば原因を見つけ易いですね。
こんばんは。
コメント有難うございます。
タナゴもカマツカも全体的に長期飼育出来る様になられたという事は、大方濾過や水質なのだと思います。
悪条件にも強いコイ・フナ・金魚だと判断が難しいですが、オイカワやタナゴ等ある一定のステータスになる魚と混泳していれば原因を見つけ易いですね。
3. Posted by ペット好きパパ 2017年04月25日 00:01
読み応えありますね(≧∇≦)
カマツカは 過去3~4回飼育してますが
やはり痩せてくる エサを多めに入れる
水質悪くなるの繰り返し(´・Д・)」
エサが タブレットや キャットなどの 突く系が
メインでしたね~(汗)ガサガサで網にはいると嬉しいがリリースします だから水族館で大きなカマツカ見ると テンション上がります❗️
4. Posted by Avant-garde 2017年04月26日 12:55
>ペット好きパパさん
こんにちは。
仰る通りです。
なので結論として、十分な餌とそれに耐えられるスペック以上の濾過が必要になります。
私の場合、川に立ち込んで釣りをしてる時に足元でカマツカの群れを見つけるとテンション急上昇です。
集中力が散漫になってしまいます。(苦笑)
こんにちは。
仰る通りです。
なので結論として、十分な餌とそれに耐えられるスペック以上の濾過が必要になります。
私の場合、川に立ち込んで釣りをしてる時に足元でカマツカの群れを見つけるとテンション急上昇です。
集中力が散漫になってしまいます。(苦笑)