家入レオさんが新アルバム 「自分で考えた方向転換」

家入レオさん
家入レオさん

福岡から単身上京し、高校生シンガー・ソングライターとしてデビューしたのは4年前。青春期の葛藤やいらだちを歌う歌詞が特徴だったが、もう21歳になった。4枚目のアルバム「WE」は大人のアーティストへの成長を示す自信作だ。

「前作までは福岡時代を引きずっていた。これが東京に来てからの第1作という感じです」。二人三脚でやってきた師匠的な存在のプロデューサーから巣立つ形で、元スーパーフライの多保孝一をプロデューサーに迎えた。「自分で考えた方向転換。このままでは飽きられると思ったのです」

本間昭光やクリストファー・チュウといった才人に編曲を依頼した。「この人だと思う方にお願いしました。私からも編曲や音作りのアイデアを出し、ミキシングやマスタリングなどにも立ち会ったんですよ」

ミュージシャンとして覚醒していく中で「Jポップの世界で音楽をやるのを恥じていたこともあります」。一方、大勢のファンが真剣に応援してくれる。ファンは「自分の中でどんどん大きな存在になってきた」。新作を英語で「私たち」と題したのもそのためだ。

「10代のころ音楽に救われた経験があります。当時聴いたアーティストが『人間は結局一人だ』と歌っていたら、きっと私は今ここにいない。もし生か死かと悩んでいる方が家入レオを聴いてくれるとしたら、私は最後のとりで。私には守るべきものがあるのです」

不特定多数に「私たちは一人じゃない」と伝えられるのがメジャーなポップスの強み。「新作にはドラマの主題歌などタイアップの付いた曲をあえて1曲目から並べました。Jポップでやっていく。その意思表示なのです」と力を込めた。

[日本経済新聞夕刊2016年7月6日付]

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福岡から単身上京し、高校生シンガー・ソングライターとしてデビューしたのは4年前。青春期の葛藤やいらだちを歌う歌詞が特徴だったが、もう21歳になった。4枚目のアルバム「WE」は大人のアーティストへの成長を示す自信作だ。

「前作までは福岡時代を引きずっていた。これが東京に来てからの第1作という感じです」。二人三脚でやってきた師匠的な存在のプロデューサーから巣立つ形で、元スーパーフライの多保孝一をプロデューサーに迎えた。「自分で考えた方向転換。このままでは飽きられると思ったのです」

本間昭光やクリストファー・チュウといった才人に編曲を依頼した。「この人だと思う方にお願いしました。私からも編曲や音作りのアイデアを出し、ミキシングやマスタリングなどにも立ち会ったんですよ」

ミュージシャンとして覚醒していく中で「Jポップの世界で音楽をやるのを恥じていたこともあります」。一方、大勢のファンが真剣に応援してくれる。ファンは「自分の中でどんどん大きな存在になってきた」。新作を英語で「私たち」と題したのもそのためだ。

「10代のころ音楽に救われた経験があります。当時聴いたアーティストが『人間は結局一人だ』と歌っていたら、きっと私は今ここにいない。もし生か死かと悩んでいる方が家入レオを聴いてくれるとしたら、私は最後のとりで。私には守るべきものがあるのです」

不特定多数に「私たちは一人じゃない」と伝えられるのがメジャーなポップスの強み。「新作にはドラマの主題歌などタイアップの付いた曲をあえて1曲目から並べました。Jポップでやっていく。その意思表示なのです」と力を込めた。

[日本経済新聞夕刊2016年7月6日付]

本コンテンツの無断転載、配信、共有利用を禁止します。

福岡から単身上京し、高校生シンガー・ソングライターとしてデビューしたのは4年前。青春期の葛藤やいらだちを歌う歌詞が特徴だったが、もう21歳になった。4枚目のアルバム「WE」は大人のアーティストへの成長を示す自信作だ。

「前作までは福岡時代を引きずっていた。これが東京に来てからの第1作という感じです」。二人三脚でやってきた師匠的な存在のプロデューサーから巣立つ形で、元スーパーフライの多保孝一をプロデューサーに迎えた。「自分で考えた方向転換。このままでは飽きられると思ったのです」

本間昭光やクリストファー・チュウといった才人に編曲を依頼した。「この人だと思う方にお願いしました。私からも編曲や音作りのアイデアを出し、ミキシングやマスタリングなどにも立ち会ったんですよ」

ミュージシャンとして覚醒していく中で「Jポップの世界で音楽をやるのを恥じていたこともあります」。一方、大勢のファンが真剣に応援してくれる。ファンは「自分の中でどんどん大きな存在になってきた」。新作を英語で「私たち」と題したのもそのためだ。

「10代のころ音楽に救われた経験があります。当時聴いたアーティストが『人間は結局一人だ』と歌っていたら、きっと私は今ここにいない。もし生か死かと悩んでいる方が家入レオを聴いてくれるとしたら、私は最後のとりで。私には守るべきものがあるのです」

不特定多数に「私たちは一人じゃない」と伝えられるのがメジャーなポップスの強み。「新作にはドラマの主題歌などタイアップの付いた曲をあえて1曲目から並べました。Jポップでやっていく。その意思表示なのです」と力を込めた。

[日本経済新聞夕刊2016年7月6日付]

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