父への感謝娘と川遊びがてらのチョイ釣り その2

2016年07月16日

我が家のオイカワ飼育方法ご紹介!!

DSC_0181
ここでは、私が経験で得た飼育ポイントや情報を軸に記載しております。
飼育環境等により差がございますので、以下内容は”あくまでも参考”という扱いでお願いします。(自己責任でお願いします。)
オイカワをこれから飼ってみようという方、飼育を苦戦されている方、そんな方々に少しでも参考になればと思っております。

<目次>
1.水
2.濾過
3.濾過剤
4.酸素
5.飼育環境
6.餌
7.混泳
8.最後に

にほんブログ村 観賞魚ブログ 淡水魚へ
人気ブログランキングへ



DSC_0656

<1.水>
何と言っても、第一に水。
ここで言う水とは、単なるカルキ抜きしたクリーンな水の事ではなく、バクテリア類が存在する”魚を飼える水”の事。
(勿論、カルキ抜きは前提条件)
この水が無ければ、オイカワに限らず魚全般を長期飼育する事は出来ない。
完成していない水にオイカワを入れた場合、数日~一週間以内で死滅してしまう事が多い。
突然死ぬパターンもあれば、免疫力が低下するので病気が発症するパターンも。
完成していない水で飼育した場合、何年でも長期飼育可能な強いコイやフナでさえ数ヶ月持たない結果となる。
完成していない水は魚にとって生き地獄。
これを理解しない限り、次のステップに進む事は出来ない。
では、実際にどうすれば良いかというと・・・。
A:市販されているバクテリア剤を投入
  新規立上時は水が安定するまでの間(1週間~2週間程度)、3日毎にボトル1本投入。
  安定後は濾過機を清掃した時等に補助的に投入するだけで良いが、立上時はコストが掛かってしまう。
B:他に水が完成している水槽や池がある場合はそこから完成された水を分ける
  注意点としては、病気が発生している水は入れない事。
  新規立上時には50%以上の量が欲しい。
  どうしても濁りや汚れも入ってしまって抵抗があるかもしれないが、そこは濾過で助けてもらうしかない。
  しかし、掛かるのは手間だけでコストは発生しないし、水の信頼度も高い。
手法はAorBどちらでも良いと思っているが、私の場合は可能な限り両方(A&B)を選択している。
これで一ヶ月程度様子見してコンデョション良好ならば”水が完成した”と判断して良いだろう。
以後、魚を飼う以上はこの完成した水をキープし続ける事が必須となる。
だからこそ、バクテリアを含む完成された水の損傷を最小限に抑える為、少量ずつコマメな水換えが必要なのである。
サボって大幅なメンテナンスが必要となる場合は、上記AorBからの再出発が必要なのだ。



<2.濾過システム>
ここで記す濾過は、生物濾過がメイン。
物理濾過は前提として省略するが、外部フィルターを使えば1つで両立出来る問題。
オイカワは食欲旺盛であり、餌を充分に与えなければならないし、それなりの糞もする。
という事で、オイカワをメインに飼育する場合はそれ相応の濾過槽も必要なので”過剰濾過”が適していると思っている。
我が家の場合は故障時の対応策としても併用しているが、本来の水槽サイズに適合(又は規格以上)した外部フィルターを2台構成としている。
水の循環量も2倍となるのはオイカワにとっても願ったり叶ったり。
使用していれば循環量も低下してくるし、1台構成の場合は故障で停止してしまったらオイカワは死んでしまう可能性が非常に高い。
安価でハイパワーな機種を2台構成(二重化)にし、”壊れたら買い替え”という認識が無難だと思っている。
1台壊れてももう1台がカバーしてくれるので即対応も不要だし、安心して1台を思う存分メンテナンス出来るのが最大のメリット。(もう1台のメンテナンスまで1ヶ月以上期間を空ける事。)
私の場合、メンテナンス面から底面フィルターは導入しないので使用経験も無い。
底面フィルターを使用される場合は、それと外部フィルター1台の二重化が良いのではないだろうか。
そのかわり、濾過力は若干低下するので魚の数は適量以下にする事が条件かと。
091004_10



<3.濾過剤>
我が家は外部フィルターなのでそれに沿って。
スポンジマットとウールマット(物理濾過)に加え、濾過剤が標準必須品。
しかし、オイカワを長期飼育する為には”+αが”必要である。
以下の”+α”は絶大な効果を経験しているので、現在の私にとっては必要不可欠となっている。
・カキ殻
・吸着剤
この二つ。
(入らない場合はリング形状の濾過剤を減らしてでも優先して入れている)
カキ殻は水質を安定させてくれる効果もあり濾過能力も抜群。
砕いた物も市販されているが、この場合は短期で消耗してしまうので交換回数が増えてしまう。
殻のままの姿の場合、濾過機1台に4~5個程度入れて4~6ヶ月で消耗する。
我が家の場合、殻のままの姿で投入して3ヶ月毎に定期交換している。(外部フィルターメンテナンスと同時対応)
そして吸着剤。
汚れや糞や残った餌等はバクテリアによってリン等に分解されるが、そのリン等は水換えでしか除去出来ない。
それを吸着してくれるのが吸着剤である。
併せて苔の抑制にもなり水換えの頻度を低下させてくれ、魚のコンディションも安定するので飼い主は願ったり叶ったり。
有効期限を過ぎても濾過剤として継続利用出来る物を愛用している。
これらによって水槽の安定力が抜群に向上した。
IMG_4584
IMG_4542
090907_3
090907_4



<4.エアレーション>
酸欠に弱いオイカワにとって必要不可欠。
これも上記の過剰濾過と同様に、水槽の規格以上のパワーを持ったエアレーションが必要。
(これでもか!ってくらい多めのエアレーションが必要!)
我が家では、90L水槽で水心SSPP-2Sを1台でパワー調整全快モードで利用している。(これで足りてます)
「混泳水槽でオイカワだけ死んでしまう」という話をよく聞くが、大体は<1.水>かこのエアレーションの問題が原因である事が多い。
例えば、上部フィルターでエアレーション未使用、この状態で「カワムツ・モロコ・コイ・フナは大丈夫だけどオイカワはダメ!」って当然な現象である。
多めのエアレーションは夏場対策にもなる。
限度はあるものの、エアレーション量と耐えられる水温最大値が比例する。
我が家の場合、水温31~32°Cまで耐えて夏を乗り越えている。
P8100659



<5.飼育環境>
上記1~4は前提として、我が家の世間一般と若干異なる部分を記載するので参考にして頂きたい。
水槽は情報はこちらを

*水中ポンプ*
タンクは90cmワイド。
オイカワ飼育するにはタンクが大きい事に越したことはない。
しかし、個人的には奥行きが少ないワイド水槽に拘っている。
その拘りの理由は水中ポンプ。
過密の運動不足、飛び出し抑制、コンデョション安定の為に水中ポンプも2台構成としている。
オイカワは流れが大好きだし、個体のコンディションが高く安定するし、水流を泳ぐ事でジャンプ(飛び跳ね)の抑制が期待できる。
又、この水流があるからこそ雄の婚姻色開花が促進されているのではないか?とも思っている。
もしも奥行きがある水槽を使用した場合、上記効果が薄れるので、水中ポンプ台数を増やす必要が発生してしまう。
なので、最小限の水中ポンプ台数で有効活用するには奥行きの少ないワイド型水槽がベストでは?と考えている。
DSC_0843
DSC_1002


*底床*
大半の方は大磯等の砂利か川砂を使用されているのではないだろうか。
私も機会があれば砂利に変更したいと思っている一人。
しかし、現状として水槽全台共通で黒色のソイルを使用している。
ソイルを使う理由は、水質安定がし易い事と底者混泳魚を考慮して。
人工的に開発された物だけあり、バクテリアの効果も期待出来て水質安定が容易に見込める事が最大のメリット。
私も<1.水>の壁を越えられずに水槽飼育を断念した経験がある。
それでも、どうしてもオイカワを飼いたくなって今に至る訳だが、再出発した時は底床は二の次三の次にし、飼育出来る環境と設備を最優先にしてやってきた。
なので、水作りや水質安定に不安がある方にはソイルを推奨したいと思っている。
設備も整って年間通して安定飼育出来る上級者はソイルを使用する必要は無いと思っている。
底者に関しては、ソイルはソフトな材質なのでカマツカやドジョウが容易に潜れるのがメリット。
黒色を選択する理由は、魚の色がはっきりして婚姻色を強く感じられる為である。
これによりオイカワ独特の強い婚姻色を堪能出来ると考えている。
最後にデメリットも記しておく。
外部フィルターと水中ポンプを共に二重化しているので、強い水流でソイルが流されてしまい、底床が凸凹になってしまう事。
しかし、そこは流れを読んで石等のアクセサリー類で砂防対策する事も可能。
DSC_0488
DSC_0175



*蓋*
ジャンプする事が多いので蓋は必須。
我が家はガラス蓋を使用している。
しかし、夏場の高温対策を考慮してネット式の蓋を自作する方も居るので、これは今後見習いたいところ。
DSC_0721


*照明*
オイカワには、背骨が曲がるのを防ぐ為に明るい照明が必要らしい。
何れにしてもオイカワのキラキラ感を鑑賞するには明るい照明が必要となる。
しかし、その裏腹にも婚姻色を楽しむには赤系の照明が必要となる。
なのでこの2種併用が理想。
高温対策も兼ねてLEDが理想であるが、蛍光灯と比べて気に入った赤系が見つからないのが現実問題・・・。
090720_1
PC043394


*水槽クーラー*
現時点で水槽クーラーは未使用であるが、是非とも導入したいと強く思っている一品。
夏場の水温が30℃近くに達する場合は、可能な限り水槽クーラーで25~26℃以下に抑えた方が良いのは当然。
ただ、上記1~4をクリアしていれば、水槽クーラー無しでの水温30℃超えにも耐えられている。
しかし、水温が高いと命の消耗が生じてしまうので、長期飼育という面では水槽クーラーはあった方が良いのは間違いない。
水槽クーラーが無いと飼育出来ないのであれば、導入するしかないのかと。
装置も高価だしランニングコストも掛かるし、当然メンテナンスも要する。
なので、導入しなくて済むならそれに越した事は無いし、導入する方は今後の管理を踏まえた上で導入されれば良いと思う。


<6.餌>
オイカワは基本的に雑食である。
しかし、我が家では水質悪化を懸念して動物性の餌は与えていない。
稀に釣りで余った生餌を与えるくらい。
緑色より赤色の粒餌の喰い良いので、浮上性の金魚用の餌が基本としている。
餌を与える時は、飽きさせない様に少量ずつ回数与えるのがポイント。
それで喰いが悪くなってきたと思ったら餌やり終了。
食欲旺盛なので、それなりに食べ応えがある物をそれ相応の量を与えなければならない。
オイカワの場合は餌が足りないと直ぐに痩せ落ちてしまう。
なので、経験上ではフレーク状の餌はNG。(稚魚は除く)
余談であるが、アクアショップのプロはオキアミ等を混ぜた生餌をスポイトで与えたりしている。
この方法は魚の発色を促進する他、固形の餌よりも胃袋への負担が無いのだという。
しかし、生餌を与えているので、大規模水槽とオーバーフロー式の大規模濾過が必要となるので、やはり現実的ではないですね。
IMG_8380

PB153276



<7.混泳>
飼育しているオイカワ全ての個体が同時に婚姻色が開花する事は殆ど有り得ない。
これを前提に頭に入れておいて頂きたい。
その理由は強者(優位)に立った雄のみが開花するからである。
弱者(劣勢)となった個体は色褪せたり発色せず、強者となる時を待ち続ける予備軍となる。
オイカワ限定でも混泳でも、個体差の強弱が発生してしまう、という事を理解頂きたい。
なので、オイカワをメインに混泳させたい場合はその点を考慮すれば良い。
カワムツ・ヌマムツと混泳させる場合は、オイカワよりも小さい個体を選定して数も少なくする事。
タナゴ類と混泳させる場合は問題ないが、タナゴが劣勢の立場に追い遣られるのでタナゴの婚姻色が期待出来なくなるし食欲不振も懸念される。
とにかく、大きさも数もオイカワを優位にする事、管理する事がポイントである。
なので混泳はバランスに尽きると言って良い。
その他、沢山の餌を与えるので濾過の負担を減らす面でも、余った餌を食べてくれる底物を混泳させたい。
我が家ではカマツカとシマドジョウが掃除屋として担っている。(掃除屋と言って、底者用の餌も与える事は必須)
DSC_1636
DSC_1724
091209_6
DSC_1652
CSC_0959



<8.最後に>
観賞魚としての注目は低い日本淡水魚。
しかし、オイカワ一つにしてもここに書き切れない程奥が深い。
きっと、オイカワを飼いたいと思う人はあの美しい婚姻色の衝撃、あの婚姻色を身近に観たい!というのが大半なのでは?と思うし、私もその内の一人。
当然ながら、野生の魚を飼うという事はその環境作り・設備投資に手間とコストが掛かる。
飼育に失敗したにも拘らず、改善や対策もせずにただ飼い続ける(魚を入れ続ける)という行為は是非とも止めて頂きたい。
それは前提の上で、あとは継続し続ける根気と覚悟が必要。
私も水槽飼育を続けている限り、この根気との戦いである。
これは永遠のテーマであり、生き物を飼う人には避けられない問題。
水槽立上げから安定軌道に乗るまでが大変な道程。
長々と記したが、(私は趣味なので)軌道に乗ってしまえばそう難しい事ではないとも思っている。
こればっかりは熱意の問題かも。
乱雑な記載且つ長文で申し訳ないと思っているが、少なからずオイカワを長期飼育するのに必要な事を記したので、何をしなくてはならないかという事は参考にして頂ければと幸い。
DSC_0953
IMG_3296
IMG_8225
DSC_0536



以上

にほんブログ村 観賞魚ブログ 淡水魚へ
人気ブログランキングへ

この記事へのコメント

1. Posted by きんぶな   2016年07月17日 12:12
5 詳細な飼育方法の解説、参考になります。
自宅のバクテリア濾過の考え方の見直しを検討する、よいきっかけになりました。
2. Posted by Avant-garde   2016年07月17日 18:30
>きんぶなさん

有難うございます。
数年前から下書きをしたままの記事だったので、お役にたてれば幸いです。
魚種によって水質が弱酸性・中性・弱アルカリ性と変わりますが、基本的な部分は大方共通だと思います。
3. Posted by 赤おに623   2016年07月18日 23:02
旅から帰ってきて、熱い記事を読ませていただきました。
早速、外部フィルター2基稼働体制に向けた準備を始めました。
近いうちにご報告できると思います。

質問ですが、リンの吸着剤もお見受けしたところ何か特別なものをお使いのようですが、具体的にご紹介いただければありがたいです。よろしくお願い致します。

飼育方法はこれで完成ではないと思いますので、今後更なる飼育環境向上に向けて微力ながら私もお力になれればと思います。
4. Posted by Avant-garde   2016年07月19日 08:11
>赤おに623さん

コメント有難うございます。
オイカワをメインにしてますが、魚を長期間安定して飼育するにはどうすればよいか?という事を纏めて記したいと思っておりました。
仰る通り、ガイドラインを掲示したまでですので、ここから先は皆様各々の工夫でやられるべき、というのが私のポリシーです。
ヒントを得て自分で工夫や努力をして答えを出すべきであり、これが魚飼育の醍醐味だと思っております。
私もこの記載以外にも沢山の工夫をしてます。
なので、心情的には吸着材の明記もしたいのですが、「これを使いなさい!(これを使う)」とか個人回答を明記する事はポリシーに則らないので…、申し訳ありません。
砕いて言えば、私の答えが間違っている可能性もありますし、その時その時で最新版の答えがあるかも、という事です。
赤おに623さんは魚飼育の理論をご理解されている方だと認識させて頂いております。
理論を踏まえて、ネットやブログで検索されたり、アクアショップに相談されれば良い商品に出会えると思ってます。
決して悪意がある訳ではなく、私のポリシーである事をご理解頂けると幸いです。
最後に、吸着材を選ぶポイントは以下と考えております。
・吸着力が強い
・水質や硬度が安定する(我が家では計測してません)
・使用して結果を感じられる
・有効期間が多少長め
・有効期間を過ぎたら濾過材として利用可能
我が家では、医薬品グレードの物を使用していますので、水が悪質な状態(酸性・高硬度)で使用すると、一気に中性又はアルカリ側に向き硬度も軟化します。
その弊害として、エビやタナゴの水質変化に弱い生物は複数突然死する場合があります。
なので、サボった末の大規模水槽掃除は極力避けたいと思ってます。
5. Posted by 赤おに623   2016年07月20日 18:11
再度、ご丁寧な説明有難うございます。
悪意。とんでもない。私の質問にここまで丁寧にお返事いただき感謝しております。
吸着剤は値段と量がかけなはなれているものや、効果が不明なものまで色々と胡散臭いものがお多いので質問してみました。しかし、ヒントを頂いたお陰で思い当たるものがありました。有難うございます。
勿論、Avant-garde さんの飼育環境をそっくり真似るつもりはありません。ただ、色々な飼育環境下で飼育をされている方がおられると思いますので、私もそうした方のヒントになれるように飼育環境を整えていきたいと思います。
6. Posted by Avant-garde   2016年07月20日 20:51
>赤おに623さん

ご理解頂けて幸いです。
我が家では、外部フィルターのメンテナンスは3~4ヶ月に1回で行っております。
本当はもう少し期間を短くした方がよいのですが、これも吸着材のお陰です。
なので3ヶ月以上持つ吸着材を使用してます。
赤おに623さんがどのくらいの頻度でメンテナンスされるか分かりませんが、その周期以上に持つ吸着材を推奨します。
今後とも宜しくお願い致します。
7. Posted by まさ   2018年07月05日 14:24
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。私もオイカワの婚姻色に魅了されているひとりです。
今年は早くからオイカワを飼い始め、婚姻色になっていくのを楽しもうと4月頃から準備を始めました。しかし、水質、魚が水槽に馴染まない、餌に馴染まない等々ございまして4回失敗に終わりました。起動にのったのは5月中旬です。

そこからは順調に飼育ができるようになり、魚体も大きくなり楽しんでいたのですが、今週になり突然水槽内すべてのオイカワが餌を食べなくなり、1,2匹が、、、5,6匹が、、、ついに今日全滅してしまいました。
(一番長いもので2ヶ月は生きたと思います)
身体に病気のようなものは一切見受けられなかったため、水が原因と考えているのですが。。。アドバイスよろしくお願いいたします。

水槽は90cm、外部フィルター、クーラー設置(設定温度25℃)、水槽内に大型ポンプ2台設置
水槽内オイカワ:10匹程度
8. Posted by Avant-garde   2018年07月06日 00:24
>まささん

はじめまして。
お力になれるか分かりませんが、自分の経験から回答させて頂きます。

結論から言うと、酸素不足か水質だと思います。

エアレーションがどの程度されていらっしゃるか分かりませんが、90cm水槽ですと相当な量が必要かと思います。
エアレーションが該当しないのであれば、大方水質だと思います。

水質でしたら、バクテリアが足りてる水なのか、酸性やアルカリ性に傾かず中性をキープ出来ているのか、この辺りがキーになるかと思います。
バクテリア不足であれば、定着するまで1ヶ月前後こまめにバクテリア剤を投入し続ける必要があるかもしれません。
あと、水槽規格以上の外部フィルターを使われてますか?
中性をキープするには、濾過材に多目のカキ殻を入れる事を強く推奨します。

酸欠は病気等を発症せずに落ちる事が多く、水質が原因だと食欲不振や抵抗力低下により病気が発症して落ちる事が多いです。

頂いた情報では、設備としては整っていそうなので、酸欠か水質と判断しました。
どちらか思い当たりますでしょうか?
我が家ではクーラー未使用ですが、水温30℃でも夏を越せてますので…。
9. Posted by まさ   2018年07月06日 16:38
詳細なアドバイス、ありがとうございます。酸素に関しましては、4ヶ所(1ヶ所は水中ポンプで拡散)させておりました。
水質に関してですが、家の井戸水を使用し、水換え(1/3)は4~5日に一度。PSBを使用しております。
バクテリアが定着しているのかどうか判断することができず、水槽内の水の匂いやオイカワの餌の食べ具合等で判断しております。
まずここが怪しいです。どう判断したら良いのかアドバイスよろしくお願いいたします。

また外部フィルターですが、規格以上のものではございません。規格相応です。これも怪しいです。
(私のメモでは、6/24にフィルター掃除を実施。吸着剤等新品に換えたのですが。。。)
ろ過材の代わりにカキ殻をたくさん入れればよいのでしょうか?


あともうひとつ思い当たる点としましては、ついつい綺麗なオイカワを釣ってきてしまうと水槽にいれたくなってしまうことです。(最後にいれたオイカワがばい菌をもっていたかもしれません。)


今現在、水槽内には金魚が数匹いるだけで何もしておりません。

一度リセットするにはどのようにすれば良いか(注意点等含め)アドバイスいただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。







10. Posted by まさ   2018年07月06日 16:43
すみません。水槽全体を見ることができないかもしれませんが、約1ヶ月前の水槽の状態です。

https://youtu.be/IYubUogJVmU

どうぞよろしくお願いいたします。
11. Posted by Avant-garde   2018年07月07日 09:37
>まささん

>酸素に関しましては、4ヶ所
エアーポンプ4台でしょうか?
ここてではポンプの量を指しますので、出口の話ではありません。

>バクテリアが定着しているのかどうか判断することができず
これが魚飼育の一番難しいところです。
まず1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と長いスパンの結果を冷静かつ客観的に判断して行くしかないと思っています。
3ヶ月魚を落さず飼育出来ればOK、あとは継続です。
ダメなら原因を考えて改善して行く、試行錯誤しかありません。

>また外部フィルターですが、規格以上のものではございません。規格相応です
オイカワは濾過不足に弱く、むしろ過剰濾過が適してると思ってます。
この件が今回の因果関係がありそうだと思ってます。
規格相応でしたら、同等レベルの外部フィルターをもう一台増やす事を推奨します。
規格が合えば安価な物で大丈夫です。
オイカワは餌を沢山食べ、沢山糞をしますので、規格通りでは外部フィルターのメンテナンス周期が早まってしまいます。
外部フィルターをメンテナンスする事はバクテリアを殺す行為でありつつ、その一方でメンテナンスしなければ濾過不足となり水質が悪化してきます。
我が家では、1台を年3回のメンテナンス。
もう1台を1ヶ月程度ずらしてメンテ、2台で年間計6回のメンテナンスです。

長くなりましたので、一回切らせて頂きます。
12. Posted by Avant-garde   2018年07月07日 09:47
>まささん

続きです。

>ろ過材の代わりにカキ殻をたくさん入れればよいのでしょうか?
代わりはどちらかを捨てるので厳しいです。
リング等の濾過材はバクテリアを定着させます。
カキ殻は水を浄化しつつ中性を保ちます。
なので両方必要です。
それに加え、濾過された水でもリン等の毒が残りますので、これを吸着剤と水換えで対応します。
だからこそ、これを満たせるのは濾過槽が大きい外部フィルターの2台構成が必要なのです。
自分の経験として、カキ殻を入れる様になって結果が大きく現れました。
後に吸着剤に出会ってから更に魚が死なず長期飼育が可能となりました。

>最後にいれたオイカワがばい菌をもっていたかもしれません。
私は直接な原因ではないと思ってます。
水質の問題で魚の抵抗力が低下しているのが原因だと考えてます。
我が家では、むしろ傷んでいる個体を持ち帰っても、感染る事なく2週間程度で自然治癒しています。
なので、魚の抵抗力を落とさない事が重要だと思います。

>今現在、水槽内には金魚が数匹いるだけで何もしておりません。
濾過不足が原因だとしたら、金魚も拍車をかけてるかもしれません。
オイカワも水を汚すのに加え、金魚も糞を沢山します。
やはり、濾過が追いついていないと思います。
濾過不足でなければ金魚混泳も問題ないと思います。

13. Posted by Avant-garde   2018年07月07日 09:53
>まささん

これでラストです。

>一度リセットするにはどのようにすれば良いか
私はリセットした経験がないので何とも…。
そもそも濾過不足が原因だとしたら、リセットする必要は無いと思います。
濾過を補うだけです。
どうしてもリセットされるのでしたら、ついでに底面フィルターを導入するか程度だと思います。
底砂利にバクテリアを定着させるという意味です。

動画を拝見しましたが、オイカワばかりで水槽全体が確認出来ませんでした。
オイカワの様子を見る限りでは酸欠は無さそうです。
やはり、原因は濾過不足とバクテリア不足のスパイラルだと思います。
14. Posted by Avant-garde   2018年07月07日 10:08
>まささん

すみません、補足です。

外部フィルター2台構成を推奨するのは、先ずは沢山の濾過槽の確保。
これに尽きます。
そしてどちらか1台を完全洗浄しても、もう1台がバクテリアを補ってくれる最大のメリットがあります。
(1台活きている事で、もう1台を思う存分洗えます)
そして、故障の時ももう1台で補ってくれますので、緊急対応が不要というメリットもあります。
もし1台構成で故障したら全滅の恐れもありますので…。

以降は補助的ですが。
底が小石でしたら底面フィルターを足す事で底床にバクテリア定着が可能になります。
我が家では底面フィルターは使わず、ソイルで対応しています。
安定稼働するまでは底床も考えてみるのも良いかもしれません。
15. Posted by まさ   2018年07月08日 10:41
詳細なアドバイス、大変ありがとうございます。やはりろ過不足が原因と判断します。(外部フィルターをメンテナンスする際、これでは90cm水槽にたりていないよなあ~と気づきながら、クーラー含めた設置場所の関係で今まで1台でオイカワを飼ってきてしまいました。)

エアーポンプは2台(4ヶ口)MAX稼動です。

金魚は、残った細かな餌までしっかり食べてくれるので良いと思っていたことが、逆効果を招いていたかもしれません。

昨日、金魚2匹も死んでしまいました。

外部フィルターを2台体制にしようと考えております。いくつか教えていただきたいことがございます。よろしくお願いいたします。

①カキ殻は、Amazon等で販売しているこのようなもので問題ないでしょうか?https://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E4%BD%9C-%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%82%AC%E3%83%A9/dp/B004WH8SBK/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1531013870&sr=8-1&keywords=%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%82%AC%E3%83%A9

②2台体制にした場合、カキ殻とリングは別々でよろしいのでしょうか?それとも1台毎にカキ殻とリングを混ぜた方が良いのでしょうか?

③PSBを使用しておりますが、外部フィルター清掃、水槽水入れ換えを考えた場合、別のものを投入した方が良いでしょうか?もしよろしければご紹介ください。

④現在、外部フィルター内は、ウールマット、吸着剤、アンモニア等除去材、リングの構成ですが、セットする順番やこのような構成にした方が良い等ございましたらアドバイスよろしくお願いいたします。
※ウールマットに大量のゴミがつきますが、かえってあまり使用しない方が良いのでしょうか?

以上、どうぞよろしくお願いいたします。


16. Posted by まさ   2018年07月08日 14:14
こんにちは~ 本日外部フィルター、水槽、すべて掃除しました。
自宅にph測定紙だけあったもので、掃除前に測定してみたところph5.0程度しかございませんでした。

また、水換え、外部フィルター掃除を終え、PSB等の投入も終えた後、再度ph測定してみましたところ、ph6.0程度でした。

4,5月水槽立上げから1ヶ月経過後あたりではph7程度はありました。

今回の原因は、もしかしてphショックも考えられますでしょうか?

使用水は、いつも使用している井戸水です。濁り等はなく透き通った綺麗な水です。

カキ殻を投入することで、phもアルカリ方向に少し安定しますでしょうか?

以上、どうぞよろしくお願いいたします。
17. Posted by Avant-garde   2018年07月09日 14:07
>まささん

ご質問有難うございます。
文字数と時間の関係で分割的に回答させて頂きます。

>①
カキ殻の形は基本的に不問です。
しかし、我が家の場合は約4ヶ月毎のメンテになるので、その期間持ってくれないと困る為、砕いてないカキ殻を選んでます。

>②
これは自由だと思います。
物理濾過と生物濾過を完全に役割分担させても可能だと思います。
私も悩みましたが、1台故障を考えると均等に割り振った方が良いのかなぁ~と思い均等を選んでます。

>③
この件は2台構成にした後、結果が出なかった場合に考えれば良いと思います。
ちなみに、我が家では専門店独自開発の商品を使ってますが、殆ど使わずに済んでます。

>④
機種により上から濾過するのと下から濾過するものがあると思いますので決め打ちは出来ません。
しかし、先頭が物理濾過がセオリーだと思います。
もし、使用済の吸着剤をそのまま濾過材として使用出来る物でしたらリングを減らせると思います。
18. Posted by Avant-garde   2018年07月09日 14:18
>まささん

ph5.0は酸性でやばいです。
これが原因で間違いないと思います。
悪くても7.0以上、8.0付近の弱アルカリ性が理想です。
そもそもの原因が濾過不足なのか、そもそも井戸水が原因なのかはご自分で調査されて判断する必要があります。
なので、PSBの話は後回しで良いと思います。

井戸水のphを測る。
ダメなら中和された水道水で対応して行く必要があります。
ダメな状態でカキ殻を入れても時間と労力が掛かり現実的ではありません。
中性か弱アルカリから始め、カキ殻で状態キープさせるのが理想です。
19. Posted by まさ   2018年07月09日 20:32
こんばんは。
何度もアドバイスありがとうございます。
まだ外部フィルター2台体制にはできていないのですが、カキ殻(5kg)が本日届きましたので、真似させていただき早速投入しました。
(コトブキ SV900Xです)

井戸水のphを測定したところ、6~7ありましたので、5.0になってしまったのは、やはりろ過不足+オイカワ入れすぎあたりかと考えております。

もう少し時間をおいて落ち着いてきたところで水槽のphを測定してみようと思います。

ありがとうございます!
20. Posted by Avant-garde   2018年07月09日 21:40
>まささん

井戸水を利用した経験が無いのですが、phは6~7なのですね。
水道水は7~8と言われてますので、井戸水で難航する様でしたら水道水を中和して試してみて下さい。

まずは現状をクリアさせるのが目標だと思いますが、結果が出れば設備が整っているので多少の過密も可能になると思います。
まささんの熱意は強く伝わってきましたので、是非ともクリアして頂ける事を願っております。
とりあえず1ヶ月、そして3ヶ月経ってどうかで判断してみて下さい。
では。
21. Posted by まさ   2018年07月10日 10:08
アドバイスありがとうございます。

今年本当は、4月くらいからオイカワ飼い始めよう(婚姻色バリバリになる前に)と計画していたのですが、こんな状態に(もっと早くアドバイスいただくべきでした。)

オイカワを釣ることを考えると、8/26くらいまでが勝負です。

頑張ってみたいと思います。

追伸
水道水を使用する時には、カルキ抜きしたあと、太陽光に1日程度さらした後投入するようなイメージでしょうか?

カキ殻。7kg購入してしまい。。。ちょっと多すぎでした。
22. Posted by Avant-garde   2018年07月10日 11:21
>まささん

長期飼育が可能になりましたら、是非とも若魚から飼育して婚姻色を咲かせてみて下さい。
当然、成魚から飼育するより長く飼育出来ます。
又、冬季も水温20℃程度をキープ出来れば、自然界とは異なり常時婚姻色を開花させる事が可能です。(我が家は水温が下がらないので強制的ですが…。)
なので、シーズン問わず飼育を楽しむ事も出来ます。

水道水ですが我が家で4in1を使い、水を寝かさず即対応でやってます。
拘るのでしたら蛇口と連結させるアクア向け浄水器がオススメです。
23. Posted by まさ   2018年07月11日 14:17
アドバイスありがとうございます。今週末までに外部フィルター2台体制にします。

今後は水換えすれば良いではなく、換える水にも気を使うようにいたします。


ちなみにですが、長期飼育可能の一番のキッカケになったのは、カキ殻+2台体制でしょうか?吸着材も含めでしょうか?


24. Posted by Avant-garde   2018年07月12日 10:16
>まささん

私も10年前に始めた時に苦戦しました。
バクテリアと外部フィルター2台構成→カキ殻→吸着剤、この順でクリアしてきました。
一つ乗り越えると良くなったと感じますが、またそれ以上を求めるので新たな壁が来ます。
なので、長期飼育を求めるのでしたら上記全てが必要です。
こちらの経験からですが、長期飼育を求める方には遠回りして欲しくないと思っており、始めから上記全てが必要な事を認識していた方が近道かと思っています。
参考にして頂けたら幸いです。
25. Posted by まさ   2018年07月17日 11:12
こんにちは。
週末ついに外部フィルターを2台体制にいたしました。中身はアドバイス通り、ほぼ同じものとしました。(両方にカキ殻+リング混合。吸着材同じ)

バクテリアは毎日加えていますが、また水槽内が落ち着いたかは判断できていません。

ただ少ないオイカワですが、1.5週間元気に生きております。

ひとつ質問なのですが、水槽底にオイカワのフンが見えます。これがあるということはまだバクテリアが定着していないということでしょうか?

水換えも前回の事がありましたのでphを確認しながら1/3交換しています。2台体制後、昨日のph値は7.0程度でした。
26. Posted by Avant-garde   2018年07月17日 17:23
>まささん

品質にもよりますが、バクテリアは毎日じゃなくても大丈夫だと思いますよ。
三日に一回で十分かと。

バクテリア定着は一ヶ月みた方が良いです。
しかし、これで定着したという実感はありません。
フンがあるのも当然なので、気にしなくて大丈夫だと思います。
三ヶ月経った時の魚のコンディション、死滅が無くなったか否か、等で判断するしかないと思います。
なので、三ヶ月はやり方を変えない方が良い判断が出来ると思います。
一ヶ月経ったら、バクテリア投入は水換え時のみに減らせるかと。

ph7.0~8.0をキープ出来れば自ずと結果に現れると期待してます。
27. Posted by 名無し   2019年07月31日 13:58
私の水槽の水はクリーンな水で、2年飼育しています、また、オイカワも元気だし、エアレーションも一つで飼っています。
28. Posted by Avant-garde   2019年08月06日 00:05
>名無しさん

飼育条件が揃えばそれも可能だと思います。
是非継続されて下さい。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
父への感謝娘と川遊びがてらのチョイ釣り その2

ライブドアブログでは広告のパーソナライズや効果測定のためクッキー(cookie)を使用しています。
このバナーを閉じるか閲覧を継続することでクッキーの使用を承認いただいたものとさせていただきます。
また、お客様は当社パートナー企業における所定の手続きにより、クッキーの使用を管理することもできます。
詳細はライブドア利用規約をご確認ください。