名古屋グランパスは20日、マッシモ・フィッカデンティ監督(52)が来季もチームを指揮すると発表した。9月に風間八宏前監督(58)の後任として就任し、1勝3分け4敗でJ2降格を何とか回避。続投は決定的となっていた。
2018年のJ1復帰後は15、13位と低迷し、シーズン最終盤まで残留争い。クラブを取り巻く負のオーラを振り払うかのように、フィッカデンティ監督が強烈に所信表明した。「世界レベルでどのようなサッカーをするチームが勝つのかということをクラブ、選手たちと共に追求し続け、ファミリーの皆さまが誇りに思えるチームを作り上げていきたいと考えています。名古屋グランパスは常に強いチームであるべきです」
残留が決定的だった最終節・鹿島戦前には「来季は私がやりたかった全く新しいサッカーを目にしていただける」と宣言。今季終盤は残留を主眼に置き、手堅く勝ち点を確保しにいった。来季続投となれば、抜本的に改革することを予告していたが、不安も尽きない。
クラブは「攻守一体の攻撃的サッカー」をコンセプトに掲げるが、監督就任後の8試合では、1試合平均0・8得点止まり。新戦力獲得を含めた攻撃力の強化は上位進出に欠かせない。もうこれ以上サポーターを悲しませないためにも…。