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【埼玉】飛べオオムラサキ 所沢の幼稚園児ら「国蝶」夏空へ
人工繁殖させた国蝶オオムラサキの放蝶会が25日、所沢市荒幡の所沢文化幼稚園・自然観察園であり、園児たちが「戻ってきてね」と願いを込め、梅雨の合間の夏空へチョウを放った。 同園では観察園内に設置した縦横15メートル、高さ7メートルの飼育ドームで、人工繁殖に取り組み、卵から育てている。放蝶会は、周囲に残る武蔵野の自然保持と、都市化で減少したオオムラサキの復活を願い、約25年前から実施している。 この日は、系列園の年長児約120人のうち40人が、紫色の羽を持つオスや、オスよりも一回り大きいメスを両手に包み、掛け声とともに空へ飛ばした。 石井心さん(5つ)は「かるたでしか見たことのなかったオオムラサキの本物はきれいだった」、石井佑里奈(ゆりな)さん(6つ)は「手の中で動いてくすぐったかった。戻ってきてほしい」と話していた。 園によると、今年は来月初旬にかけ、約500羽を放蝶できそうだという。 (加藤木信夫)
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