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 中国・上海の名門大学、復旦大学がこのほど、大学の教育方針や運営方法などを定める規約を改め、理念に掲げていた「思想の自由」を削除するなどしたため、ネット上で大きな議論を呼んでいる。新たに「愛国への貢献」を加えるなどしており、「政治への忖度(そんたく)だ」と学生らも反発している。

 発端は、中国教育省が17日に公表した復旦大の規約改正申請に対する許可通知だった。改正前は「学術の独立と思想の自由を学校運営の理念とする」としていた序文の一部が、「愛国への貢献、学術の独立を実践する」と修正され、「思想の自由」が抜け落ちた。

 1905年に設立された復旦大は、北京大学や清華大学と並ぶ名門。歴代総書記の知恵袋として知られ、自身も党最高指導部に上り詰めた王滬寧氏らの出身校でもある。

 規約改正は復旦大が自主的に行…

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