カップ麺を手に持ち取材に応じた梅宮辰夫さんのおおらかさ
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それから何十年かが過ぎた。梅宮アンナの恋愛に絡んだ取材に行ったこともある。梅宮さんは、言い方は悪いが、“捕まえてしまえば必ず答えてくれる”存在だった。
ある時も自宅で張り込んでいたら、梅宮さん本人が車を運転して帰ってきて、取材に応じてくれた。その最後、「きょう手術を受けてきたんだよ。直腸にポリープがいくつもできて、内視鏡手術で取ってきた」と言って笑った。小さいポリープなら日帰りも可能だが、基本的には入院が必要である。僕は申し訳なくて、「早く中へ入ってお休みください」と伝えたが、梅宮さんは「ポリープができやすい体質で、もう慣れっこだよ」と再び笑い飛ばした。
またある時は、インターホン越しに本人が答えたのだが、「テレビだから顔を出してください」と言うと、本当に出てきた。その手にはカップ麺があった。「食べ始めたところなんだよ」と言うので、食べてからでいいので待つと伝えたが、「いやあ、いいよ」とカップ麺をすすりながら話をしてくれた。ザックバランで、いつも堂々と逃げない。すごい人だった。
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