フリーアナウンサーの徳光和夫さんが、パーソナリティーを務める21日放送のニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」(土曜・前5時)に生出演した。
番組オープニングでジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者・山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判で、東京地裁が「酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことへ自らの見解を示した。
徳光さんは、判決後の山口氏の会見に触れ「彼が自分で聞いた話だけれどもと注釈をつけて」とし「本当の性犯罪の被害者は会見で笑ったりはしないという女性の声をもってきたわけですよ。それで自分の身は潔白であるみたいなことを言ったわけです」と振り返った。
この発言に徳光さんは「これ聞いたとき、この人アウトだなと思ったんです」と断言した。その理由を「だって伊藤さんだって恐らく表沙汰にしたくなかったと思います」とし「それを氏名も明らかにして法廷に立ったのは相当な勇気と覚悟がいることでありまして、それを、本当の被害者は笑顔を浮かべない、なんて会見で語ることは、山口さんという人の価値観の中にこういう場合は下を向いて生きることが被害者の姿なんだろうという考え方がが根底にあるんだろうと思います」と指摘した。
その上で「判決後の伊藤さんの涙はお世話になった方々への感謝と刑事事件として裁かれなかった悔しさがあったんじゃないでしょうか」とコメントしていた。