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 稲、麦、大豆の種子の生産を都道府県に義務づけた主要農作物種子法(種子法)が昨年4月に廃止されたことから、長野県はこの法に代わる種子条例案をまとめた。種子法の対象ではなかったソバや信州の伝統野菜についても対象品目に加えたのが最大の特徴だ。20日に開会する県議会6月定例会に提案する。

 長野県では種子法が廃止されたあとも、同様の内容の「基本要綱」を策定し、これまで通りの供給システムを維持してきた。ただ、「将来的に安定して生産されるのか」と農家などから不安の声があがり、条例をつくることにした。

 1月に骨子案をつくり、県民から意見を求めて条例案をまとめた。基本的には骨子案通りで、稲、麦、大豆のほか県内で生産がさかんなソバも主要農作物に指定。これらの作物の種子の生産について、総合的な施策をつくり、実施することを県に義務づける。

 また「小布施丸なす」や「ぼた…

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