荒海謙一
新潟県長岡市内の農家が約50年前に定着させた在来種の枝豆は、ビールとの相性が抜群と「肴(さかな)豆」の名がついた。今ごろが旬の晩生種だ。その肴豆の中から選抜を繰り返し、より味の良い品種として長岡特産の「一寸法師」は誕生した。収穫できるのは、9月中~下旬のわずか10日間ほど。出回る量は少なく、「幻の枝豆」といわれる。
生みの親はナカムラ農産(長岡市高野町)の社長、中村文和さん(50)。2003年からJAの営農指導員とともに、目をつけた肴豆で選抜を繰り返した。「昔は肴豆がもっと小ぶりでおいしかった」という年配者の言葉もヒントに、「小ぶりのものから種を取って味の良いものを残していった」と言う。
やがて、選抜した品種は一寸法師と命名された。名前の由来は一般の枝豆よりさやが小さく、3センチほど(=一寸)しかないこと。甘みと香りが強く、見た目にも鮮やかなゆであがりの濃い緑も特徴だ。JAや市も、新たな特産品として普及を後押しした。
しかし、当初は栽培農家がなか…
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