トルコでウイグル人問題めぐり抗議デモ、中国国旗燃やす参加者も
【12月21日 AFP】トルコ・イスタンブールで20日、中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)におけるウイグル人の処遇に対する抗議デモが行われ、1000人超が参加した。現地のAFP特派員が明らかにした。
同自治区では、100万人を超えるウイグル人やイスラム教徒を中心とする少数民族が再教育施設で拘束されているという。
今回のデモは、トルコの人道支援団体「人道支援復興基金(IHH)」が主催した抗議活動の一環として実施。参加者らは、イスタンブールの欧州側にあるファティ(Fatih)モスクからベヤズット(Beyazit)広場まで行進した。
参加者の一部は、青地に白い三日月が描かれた東トルキスタン(East Turkestan)の旗を掲げていた。東トルキスタンは、多くのウイグル人分離派らが使用する新疆ウイグル自治区の名称。
また「強制収容施設を閉鎖しろ」と書かれたポスターを掲げたり、中国の国旗を燃やしたりする参加者もいた。
言語や文化の面でウイグル人とつながりを持つトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を除き、イスラム教を信仰する国の指導者らの多くが、中国によるウイグル人への対応を公には非難していない。
そうした中、サッカーの英イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)に所属するトルコ系ドイツ人のメスト・エジル(Mesut Ozil)選手は先週、中国の行動とイスラム教諸国が声を上げないことを批判。しかしその後、中国政府による攻撃を立て続けに浴びている。(c)AFP