そして、決定書と同時に弁護士さんからも連絡があります。
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お世話になります 弁護士○○です。
本日,裁判所より決定書が届きました。
同じ決定書が被告にも届いた日から起算して2週間以内に,被告から異議が出されなければ,確定します。
確定後は,7月14日以降に強制執行が可能となります。
7月14日よりも前であっても,被告が決定に従い代金と引き換えに物を引渡す可能性も考えられます。
被告から引渡される現物が正しいものであるか,当職ら弁護士のみでは判断ができませんので,引渡しの際には相手の本店所在地(福井市照手1-9-3)までお越しいただくことになります。
詳しい日程は,弁護士二名,○○様,○○様,九枚笹様で調整の必要がありますので,追って連絡いたします。
決定書に記載のある金額の御準備にお時間を要するようであれば,準備に取り掛かっていただきますようお願い致します。
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との事なので、お金はしょうがないけどやっと終わるのだな。と内心ほっとしていました。このメールです~っと見逃してしまいましたが、『強制執行が可能となります。』と書いてありました。
確かに読みましたけどね、強制執行についてよく分かってなかった
勝山は裁判所からの決定書も出たのだから素直に代金と引き換えに返せばいい物を、訴訟の取り下げを先にしなければ返さないと、引き渡しを拒否しました。
所詮、裁判での自分の立場を少しでも良くしようとしか考えていません(裁判官の心証は余計悪くなるのに)。そして、取り下げても返す保証も全くありません。
そこで、『強制執行が可能となります。』という事になるのですが、これってタダじゃないんです。強制執行費用として別途、弁護士費用が10万8千円必要となってくるのです


ただ、ここで諦めるとそれまでのお金がすべて無駄となります。やめることはできますが、動産(御刀)の権利も放棄する形となってしまいます。
もうここまで来たら「毒を食らわば皿まで」ってやつです。新たに弁護士さんと契約を結びました。(こーゆーのって、いちいちすべて契約するんですね)
あとは裁判所の執行官と調整して強制執行の日を決めますが、一発でやらないといけないので3人の立会日決めます。
費用に関しては今のところ、分かっているだけで下記のようになります。
①. 勝山に支払う金額・・・240,000円
②.強制執行弁護士費用・・・108,000円
③.強制執行時に執行官に支払う費用・・・10,800円
④.訴訟手付金・・・54,000円
⑤.集団訴訟成功報酬・・・(刀剣の価値の一割)
今回の裁判にかかった費用の合計は、この時点で412,800円になりますね…
さらにはすでに支払った諸工作の費用が108,000円。
これに御刀の購入費用足したら、新刀あたりの長船祐定とか、近江守忠吉あたりが狙えたんじゃなかろうか(笑)
まぁ、お金のこと考えると今でも頭が痛くなりますので考えないようにしましょう。
さて、強制執行の立会日は7月21日と決まりました。当然、その日は福井県に行かないといけません。自分はちょうど、その時期に岐阜の客先周りがあるため仕事を一日休み、立会いにあてました。
しかし、それまでにもいろいろなことがあります。
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九枚笹様
予定通り21日に強制執行を行なうことで手続きを進めております。
ただ,一つ問題が生じておりまして,当日,刀をお持ち帰りいただくことが難しいかもしれません。
刀も登録証も同じ強制執行の方法で回収を行なうことを想定しておりましたが,登録証が警察にある関係で別の強制執行の方法を取ることになりそうです。
登録書は,債権執行の方法で回収して欲しいとの警察署の意向が有り,この場合,一週間を経過しないと取り立てできない(執行法170Ⅱ155Ⅰ)ことになります。
この場合,刀のみ回収して,執行官に保管してもらうか,警察に保管してもらい,登録証を回収できる状態になり次第,両方を同時に引き上げるということになります。
警察署からの引き上げについては,できるだけ現地にお越しいただかなくとも可能なようにしようと思っています。
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え?
みたいな感想でしたとか言い様がありません(冷笑)
持って帰れないなら行く意味あるのか?いや、自分の御刀かどうか確認しないとダメだよね?などと、自問自答をしばらく繰り返しました(笑)
そうこうするうちに、数日後にメールがありました。
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お世話になります 弁護士○○です。
21日の強制執行の予定ですが,裁判所作成の決定書に誤記が見つかり,予定通りの時間に強制執行を行なうことが難しい状況となりました。
当日ギリギリまで執行の可能性を模索しますが,21日の13時からの執行予定時間が後ろ倒しになる可能性が御座います。また,最悪の場合,日付自体が後ろ倒しになる可能性も御座います。
○○様、九枚笹様は遠方から御足労頂くことになっており,誠に申し訳ないのですが,予め御了承ください。
えええ??
ってなりました~(笑)
で、続きが下記の分になります。
集合時間と場所は,当初予定通りで動くことも可能なようにするため
21日(金曜)12時30分
福井地方裁判所 地下1階自動販売機前
にお願い致します。
強制執行とあわせて任意の引渡しも交渉中です。
任意の引渡しの条件として,相手方は身分確認できるものを要求してきておりますので,運転免許証等身分確認できるものと,受領書を作成するための印鑑をお持ちください。
なお,刀剣のみが見つかり,登録証が見つからなかった場合について,刀剣を所持可能か,福井警察署に確認したところ,登録さえされていれば,登録証を持っていなくとも違法な所持にはならないとの回答が得られました。
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とのことで、とりあえずは持って帰れることは大丈夫なことが分かりました
-(´∀`*)ホッ
あとは強制執行の日を心待ちにしつつ、不安も隠せない日々が続きます。(続く)