トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

疑惑のアストロズ戦は10球以内のサイン変更で勝利 2年前にド軍の投手が見抜いていた

2019年12月21日 14時55分

スパイ疑惑が持ち上がっているアストロズのミニッツメイドパーク(AP)

写真

 アレックス・ウッド投手(28)=レッズからFA=が、2017年のワールドシリーズ・アストロズ戦でサインを変え続けていたと20日の米スポーツサイト、ジ・アスレチックが報じた。当時ドジャースの一員だったウッドは第4戦で6回途中まで1安打1失点。初優勝したアストロズは本拠地に限ればポストシーズン(PS)で8勝1敗。これが唯一、苦杯をなめた試合だった。

 疑念のきっかけは、ドジャースのホームだった第1、2戦。アストロズのバッテリーが走者なしでも複雑なサイン交換をしていたことだったという。「なぜアストロズはホームであんなに強いのかと疑っていた。良からぬうわさも耳にしていた」とウッド。ヒル投手も「バンドエイドに仕込んだ電子機器を振動させ、サインを伝えていたという話もあった」。ウッドはバーンズ捕手と相談し、「多くても8~10球でサイン交換のシステムを変えた」と語った。

 アストロズは当時、本拠地球場の中堅席に専用カメラを据え、相手捕手のサインを盗んで打者に伝達していたと報じられている。現在は大リーグ機構が「これまでの最大規模で」調査中だ。

 同年のPSでアストロズがホームで9試合中8勝した際、相手先発投手は、ヤンキースの田中とセベリーノ、ドジャースのダルビッシュとカーショー、レッドソックスのセールなど大リーグを代表する名投手が名を連ねる。

 同シリーズの第3、7戦は、ドジャースのダルビッシュ(現カブス)がともに2回途中、自責4と打ち込まれ、当時は戦犯扱いされた。今回の疑惑報道の後、ダルビッシュはアストロズや選手たちを尊敬していると語った上で「すごく残念なニュース。サイン盗みはやめましょう」と呼び掛けた。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ