そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.12.17
グラミチパンツを凌駕する、コスパの高いGERRYのデニムパンツ
少し前に本コラムで紹介したグラミチのデニムパンツ。
最近、こればっかり履いている自分に気づいた。
細身シルエットで見た目ばっちり、ストレッチデニムの素材感は抜群。
グラミチパンツ最大の特徴である、180度の開脚を可能にする股間のガゼットクロッチというディテールが、スペシャルな履き心地をもたらす。
あまりにも気に入ったので、同じものを色違いでもうひとつ買おうと思っていたのだが……。
とあるアメカジショップで見つけてしまったのだ。
グラミチパンツと同じくらい有能なデニムパンツを。
しかも! グラミチはオーバー1万円だったのに、こちらは税込で4000円ちょい。
「グラミチさんごめんなさい!」と心の中で謝りつつ、浮気してしまった。
この冬はグラミチパンツとGERRYパンツがあれば乗り切れる気がしている
そのパンツは、GERRYというアメリカのブランドのものである。
1940年代年代のニューヨーク州ユティカでスタートしたアウトドアブランドGERRY。創立者はジェランド(ジェリー)・カニンハムだ。
GERRYのハイスペックなウェアは1953年、アメリカのエベレスト登山隊のオフィシャルユニフォームとして採用されて一躍有名になり、現在もダウンジャケットなどが高く評価されている。
僕がGERRYのパンツを見て驚いたのは、グラミチの特徴であるはずのガゼットクロッチがほとんどそのまま採用されていること。
これって、俗に言うパクリでは?と思った。
でもGERRYだって名のあるブランドだし、まさかそんなねハハハ……、と思考を停止させ、こちらを選んだ次第だ。
しかもGERRYパンツはグラミチパンツと違い、裏に起毛素材が施されている。寒い冬にはこちらの方が快適だ。それなのに、しつこいようだがお値段は半分以下。ウムムムム……。
まあ深く考えるのはよしておこう。
僕のグラミチパンツはインディゴブルーなので、GERRYはブラックデニムにしてみた。
今冬はこの2本をひたすらローテーションしていくことになりそうだ。