能町みね子「オカマだけどOL」からの大転換人生

行き着いたのは「恋愛関係のない」結婚生活

文筆・イラスト・メディア出演など、マルチな活躍をみせる能町みね子さん(40歳)。能町さんの半生、そして最近あったプライベートでの変化を伺った(筆者撮影)
これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむが神髄を紡ぐ連載の第73回。

マルチな活躍をみせる、フリーランスの作家

能町みね子さん(40歳)はエッセイスト、イラストレーターとして活躍している。

この連載の一覧はこちら

能町さんが、そもそも注目されたのは、2005年に立ち上げた個人ブログ「オカマだけどOLやってます。」がきっかけだった。ブログでは、戸籍上は男性でありながらOLとして過ごす日々を赤裸々につづっていた。

ブログは大変話題になり、のちに書籍化された。その後『トロピカル性転換ツアー』(文春文庫)にて、性転換手術の様子を詳しく描いた。

最新作の『結婚の奴』(平凡社)では、ライターのサムソン高橋さんとの、恋愛感情と性生活がない、少し不思議な“結婚生活”を描いている。

また活躍は文筆業だけにはとどまらず、「久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)のパーソナリティーを務める、「ニュース シブ5時」(NHK)で大相撲の解説をするなど、マルチな活躍をみせている。

能町さんは、なぜフリーランスの作家になったのか? 話を聞いた。

次ページネチネチといじめられた幼少期
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • フランスから日本を語る
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
2

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
  • 塩顔リーマンc0d6750e20b5

    オカマに優しい国ニッポン

    グラデーションを好み
    ハイブリッドを得意とする民族ですからねー

    職場にいたら
    ただ迷惑なやつなんだろうけど
    飲みには誘うだろうな笑


    up5
    down11
    2019/12/21 08:10
  • どうすればいいの0c0e47699a52
    この人のことは知らなかった。自分のような小心者には考えられない人生。でも興味を持って色々調べたらガッカリするかもなので、このままにしておこう。
    up0
    down11
    2019/12/21 07:23
トレンドウォッチAD
MARCH大解剖 早慶を猛追!<br>進化する5大学の最前線

明治、青学、立教、中央、法政の5大学は「MARCH」と称され、志願者数も偏差値も右肩上がり。その中で実力で勝るのはどこでしょうか。大学ランキング、最前線の取り組み、親世代とは一変した新・学部序列、付属校など多角的に分析します。