東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > 教育ニュース > 記事

ここから本文

【教育ニュース】

「入試改革やめて」高校生らが抗議 文科省前

大学入学共通テストを巡り、文科省前で問題点を訴える東京都の高校2年の男子生徒=20日午後

写真

 二〇二一年一月から導入する新しい「大学入学共通テスト」の実施など一連の大学入試改革を白紙にし、現行の大学入試センター試験を継続するよう求める抗議集会が、二十日夜、文部科学省前で開かれた。元高校教諭の田中真美さんが呼び掛け、教諭や高校生、予備校講師らが参加した。

 共通テストについては、改革の二本柱だった英語の民間検定試験と、国語・数学の記述式問題の導入がいずれも撤回された。その影響で国語と数学については試験時間をどうするかなど全体の構成を見直す必要があり、実施の一年一カ月前でまだ全容が固まっていない異例の事態となっている。

 度重なる変更に振り回されてきた高校二年の男子生徒は「われわれが受ける入試を壊すな。二度と後輩に同じ思いをさせたくない。センター試験を継続してほしい」と訴えた。

 私立高校教諭の女性は「ほぼ必要ない記述式を導入するメリットはどこにあったのか。業者のためとしか思えない。入試改革は、利害関係者をきっちり排除して検討し直すべきだ」と語った。英語講師の男性は、英語についてリスニングの出題方法などに問題があると指摘し「センター試験に戻すしかない」と話した。 (柏崎智子)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報