【Ｓ＆Ｐ５００】米国株投信の為替リスクをゼロ円でヘッジする方法は？簡単！代用有価証券ＦＸ！

先に結論を！

長いので、３分で概略だけ知りたい人・対話形式のブログが苦手な人は、こちらのページへ。（サブブログ・文章のみの解説ページに移動します）

目的・方法・詳しい説明を読みたい方は下の目次で気になるところに飛んでください。

投資信託の積み立てを始めたい！

これから初めて投資をする人や、お気に入りの株や優待銘柄がたくさん出てきて、銘柄の管理が大変になってきた人は、投資信託やＥＴＦの購入や積み立て検討していると思います。

ざっくり説明すると、投資信託は信託報酬を払ってプロに資産運用を任せるもの。ＥＴＦは上場投資信託と言って、それを株と同じように売買できるようにしたものです。

【S＆P500恐怖指数】１日で９６％値下がりした銘柄（2049）の話【インバース】

インバースＥＴＮって何？ストップ安はなかったの？個別銘柄が１日で９６％下落した話！ＶＩＸショック！

bonyariblog.com

2019.07.02

最初は少額の積み立てでも、将来は大きな金額になるから、投資先の分散がしっかりしてある投資信託・ＥＴＦがおススメ！ということです。

ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）とは？

その中でも優秀なのは、投資信託『ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ』シリーズ。

三菱ＵＦＪ国際投信株式会社の解説ページが分かりやすいです。業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けることを目標にしているところが素晴らしい。実際に何度も信託報酬を引き下げた実績があります。

今回は、信託報酬が低い・購入手数料が不要・積み立てＮＩＳＡの対象銘柄に選ばれている、

ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）を推します。

Ｓ＆Ｐ５００指数の値動きに連動する投資成果をめざす投資信託で、分配金はなく、分配金は再投資されます。

ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００） | ｅＭＡＸＩＳ

「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ&#6530...

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投資をする以上、どの銘柄にも下落リスクはあるし、銘柄の選定・運用はプロに任せて、信託報酬が低い＝手元に残るお金が多い。っていう単純なコスト重視の考えも悪くないと思うよ！

ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）の為替リスク

目論見書より引用。

下の２つは「つみたてニーサに選抜されている純資産総額の高い人気のファンドだ」いうことで納得することにします。（投資銘柄の選定は個人の判断でお願いします。）

個人的な意見ですが、現状では、アメリカの株価の影響を日本も他国も受けている様子なので、どこに投資してもこのリスクからは完全には逃れられないと思います。

ブラックマンデー、リーマンショック、ブレグジット、トランプショックなど、アメリカで株の暴落が起きたときは大きく円高に振れています。（必ずではありません。）

為替ヘッジをしない 『ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）』は、アメリカの株価の下落によって価値を下げた時、為替が円高・ドル安に振れていたらそれを日本円に換算する時に更に評価額が下がります。

でも、株価も為替はそのうち戻ってくる（たぶん）し、再投資される分配金もあるから、損切をしないで積み立てを長期で続ければそれを含めてもプラスになる（たぶん）ので、コツコツ積み立て投資が一番！と結論付けられていることが多いです。

でも、長期積立の終盤、例えば自分の定年退職後に運悪く大幅な株安・円高が重なってしまった場合は、大ショックです。必要な現金の分だけちょっとづつ投資信託を解約して、値が戻るのを待つことになります。せっかく積み立てた資産が目減りをし続けるかもしれません。

カブコムの「投資信託代用ＦＸ」で為替リスク対策！

ここからは完全に個人の見解となります。特定の投資手法を推奨するものではありませんが、本番はここからです。

まず、auカブコム証券の口座を用意します。

各自ポイントサイト等でお得に開設しましょう。

auカブコムで投資信託『ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）』を積み立てます。

投資信託には、分配金を受け取る『一般型』と、分配金が再投資される『累投型』の２つの購入方法がありますが、ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）はそもそも分配金を出さずに再投資して運用を続けるタイプの投資信託なので、ここは『一般型』にしてください。

auカブコム証券のホームページより引用

評価損が出ても、長期のスワップ益で収支をプラスに持ち込む高金利通貨ＦＸとか、評価損が先に出てきてしまうけど、細かい利益の繰り返しでそれを挽回するリピート系の手法と相性がいい。収支がプラスの時に手じまいするなら、現金ゼロ、代用した投資信託のみでＦＸが運用できたことになる。

下の画面が実際に振り替えた様子。振り替えたり戻したりはパソコン上ですぐ、トップページの「入出金・入出庫」→「振替依頼」→「投資信託振替」から１分でできます。

これでＦＸ運用の準備ができました。あとは、評価損・証拠金が代用額を超えないような徹底した資金管理です。

円高方向へのＦＸで為替リスクを回避！最適ルールは？

円高の時に利益を上げる！

米国株が大きく暴落するときは、円高に振れがちだからです。（必ずではありません）

少しおさらいします。長期で積み立て購入予定の外国株式の投資信託「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）」、株価の下落リスクは仕方ないとして、そこに円高が重なったときの為替差損が怖い。

ブラックマンデー、リーマンショック、ブレグジット、トランプショックは全て円高でした。

投信の評価額が３割減って、円高も２割進んだら資産の44％が一気に減少してしまう。

そこで、暴落を黙って見ていることはせず、あらかじめＦＸで円高方向で利益が出るようなポジションを持っておき、現金を先に確保。

その利益を使って投資信託を追加購入し、投資信託の値が戻るときの回復力を上げます。

新たに買った投資信託は代用してＦＸの証拠金にすると、証拠金維持率アップ。徐々にＦＸポジションを増やすことができます。

円安時には投信の評価額が上がる！

「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）」は、為替ヘッジを行わなずに米国株に投資する投資信託なので、円安に振れると為替差益でその分投資信託の評価額が上がるため、ＦＸの証拠金は少し厚みを増します。

※差し入れた投信の代用評価額は１日１回、朝８：００頃に、前日の終わり値を元に計算しなおされます。

ＦＸの最大の不安要素である、拡大する評価損を、投信の為替差益で軽減します。これで証拠金と評価損のバランスが少し安定しました。

３万円毎に１０００通貨！ポジションの取り方は？

つぎに、売りポジションを建てる量とタイミングと、利確のルール。思ったより円安が進んでしまった場合の損切ルールが必要です。

ここは、値動きを利益に変えるトラリピの手法を借ります。

本家トラリピは自動売買ですが、トラリピは一定間隔ごとにポジションを建てて利益が出ているポジションを利確しているだけなので、すべての注文を自分で建てて再現することができます。手動トラリピです。

トラリピはもう古い！？「手動トラリピ」が優秀な理由３つ

トラリピは公式の自動売買で運用する必要はありません。ひとつづつ指値でトラップを仕掛けることで、利益拡大と損失軽減効果を持たせる、手動トラリピの提案です。人気記事！

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2019.10.25

投資信託の評価額３００００円につき、１０００通貨まで。これ以上はポジションを建てず、想定レンジを外れてもスルーです。

投資信託を３００００円分積み立てる、もしくは評価額が３００００円まで上昇したら、売りポジションを１０００通貨まで持っていい。３０万積み立てたら１０本まで。それ以上は持ってはいけません。利確幅はお好みで決めてください。

考えてみると、一定間隔でポジションを持つ売りトラリピの量が上限に達し、それより円安に進むなら、投資信託が為替差益で評価額を上げているはずなので、これ以上売りトラリピでついて行く必要がないんです。

投資信託の積み立てを考えているのだから、次に３００００円分投資信託を購入したところで、ゆっくりもう１０００通貨、売りポジションを追加すればいいんです。

積み立てを続けるにつれ、売りポジションは多くとれるようになっていき、トラップ幅・利確幅も好きにできて、○○ショックが来て大幅円高なら売りポジ全決済！という可能性もでてきます。

ＦＸで大切なのは資金管理だから、持ってもいいポジション量が分かりやすいのが一番だと思います。

トラリピのデメリットに役割を与えていることになります。

トラリピの手法を真似るのにはもう一つ理由があります。トラリピは長期で運用して、細かい利確で評価損を上回る手法のため、２０年後、３０年後を見据えると、円高・円安の判断を誤っても利益が出る可能性があるからです。

売り目線と買い目線を切り替えながらの裁量トレードでは負け続けることもあり得るので、リスクヘッジになっていません。

これで、配当金が再投資される投資信託の複利の力と、ＦＸ益の両方を取れる可能性が出てきました。

ロスカット基準

３００００円の投資信託は、その７０％が代用有価証券の評価額として計算され、２１０００円分の証拠金に換算されます。１０００通貨売りだと２１円分の値動きに耐えられる金額です。

１０００通貨売りで建てたポジションが、２１円円安に振れたら、大体３００００円分の投資信託を解約して現金化し、そのお金でロスカットはどうでしょうか。

２１円は広く感じるかもしれませんが、ドル円でもユーロ円でも、過去２０年の年間の平均値幅くらいはあります。

主要通貨ペア 為替レート年間平均変動幅／変動率、史上最安値まとめ｜WE LOVE FX

主要通貨ペアの史上最安値、年間変動率/率、昨年2018年に記録した最高値・最安値、政策金利データ。

www.fx-foreign-exchange.com

（WE LOVE FX　FX初心者におすすめのFX会社・口座比較サイト）

不安な人は投資信託４万円、５万円毎に１０００通貨と、ロスカットまでの幅を広げましょう。

極端な話、投資信託８万円につき１０００通貨のルールにして、８０円分のロスカットまでの余裕があれば、ドル円の過去３０年の最高値と最安値の高低差や、１９９９年のユーロ導入から２０１９年までの高低差でも損切りは必要ありません。

３００００円あたり１０００通貨・２１円ロスカットの場合のリスクは、

①　あなたが投資信託を３００００円分購入し、ＦＸポジション１０００通貨を持った後に２１円の円安が進み、約２１０００円のＦＸ評価損を出す。

②　その時、購入時３００００円の投資信託の評価額が、２１円安になった分の為替差益があるにもかかわらず２１０００円を切っている。

③　２１円安になるまでのトラリピ益でも①と②で生じた不足分をカバーできなかった。

①②③が揃った場合、追加証拠金の入金が必要になってしまうことです。

とにかく、投資信託の評価額とＦＸポジションの本数を連動させることで、維持率とかロスカット水準が分からなくなるのを防ぎます。

通貨ペアはどうする？

米国株の投信だからドル円の売りが最適ですが、今のところドル円売りのマイナススワップが大きすぎて、運用中に心が折れそうです。

記事作成時でのauカブコム証券の１０００通貨売りのマイナススワップは８円です。年間約２９２０円。一年でロスカット基準が２．９２円近づいてくるのと同じです。

最近のドル円との相関が高いユーロ円の売りで始め、将来的にドル円売りのスワップが低くなればドル円に切り替えて運用してはどうでしょうか。

アメリカ１強の時代が終わったり、ユーロ高が進むリスクが出てきますが、その時は投資先をユーロ圏・その他地域に変えた優秀な投資信託が出てきているのではないでしょうか。

まとめ

繰り返しますが、ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）の為替リスクは円高目線のＦＸ（手動トラリピ）で対処。

円安によるＦＸ評価損の拡大は投信の為替差益が自動でガードしてくれる。

これを長期で続けると、ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）長期の配当金再投資による複利効果の成長力と、ＦＸ手動トラリピの長期運用により出てくる利益の両方を得られるから・・・・

投資信託積み立て用の予算だけで、同じ口座で資金管理ができ、投信１本とユーロ売りＦＸ通貨ペア１つで運用可能で、資金管理法も取引ルールも決まっている。

リスク回避のため、様々な金融商品に手を出す場合、その資金源と情報収集の手間、そして、再現性はどうなんでしょう。徐々に複雑になっていかないでしょうか。

細かい事を気にしなくてもいいから、投資信託の長期分散積み立て投資を始めよう。でもちょっとつまらないから、日々のＦＸの売り買いも楽しみたい。目的を持って、タダで。

そんな考えを持つ私にはお気に入りのバランスです。ｅＭＡＸＩＳの運用利回りを上回ろうというわけではなく、積立投信とＦＸの拘束資金をうまく使いまわして資金効率を上げているのがミソです。

暴落に備えて、現金比率を高めていたり、債券などの別商品を組み込んで対策している方もおられると思いますが、それはそのままで問題ありません。予算を全く圧迫しない、Ｓ＆Ｐ５００の複利パワーも邪魔しないＦＸ運用です。検討してみる価値はあると思います。

老後の投資資金の取り崩しも、ＦＸの現金利益の方から先に崩せばいいじゃない…という技もあります。今回は省略します。

実はオススメ！カブコム代用ＦＸ！

この記事に、投資信託の金額別のポジションの取り方・リスク回避法を追記していく予定です。

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