優作夜話②優作とショーケン | 素敵じゃないか?  ~アンダー愚乱堂~

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 優作のTV番組「探偵物語」での衣装の赤いYシャッツにハット帽はショーケンのライブで着ていたもの。

「雷舞」というアルバムジャケットみると、たしかに同じですが、たまにあの衣装が三菱銀行人質事件の梅川昭美をマネたものって記事みかけるけどそれはナイんじゃないの。


「探偵物語」自体、ショーケンの「傷だらけの天使」を大いに意識したもので、ショーケンと水谷豊のようなコンビもので考えていた。


その相棒に考えてたのが「大都会PartⅡ」で共演した三上寛。

ノッポとチビの凸凹コンビの探偵が活躍する話を考えていると優作と村川透監督に酒場で打診されたが、優作の「歌はもういいでしょう」という一言に反発して断ったという。


「ブラックレイン」での佐藤役オーディション、ショーケンも受けていてそれを打ち破って獲得。

「あのショーケンに勝った」と優作はたいそう喜んでいたとか。

しかしこの話,諸説あってショーケンに決まってたのを「226」(五社英雄監督)に出る為に降板、そして優作が繰り上げ当選したという説もあって、これがショーケン自身が語っているのだ。


「ブラックレイン」で松田優作がやった役に決まってたんだけど、(「226」の)クランクインが半年くらい遅れたんだよね。

向こうの組合のゼネストか何かで延びちゃって。僕は(美術の)西岡(善信)さんと約束してたから、島田陽子みたいにアメリカ映画に出るから大河ドラマは降りますなんて言えないだろう。

そうそう、「ブラックレイン」のその役を紹介してくれたのも西岡さんなのよ。

リドリースコットとロケハンしたのも西岡さん。

西岡さんも「ブラックレイン」を降りて「226」をやったの。すごく困ったみたいよ。

(「STUDIO VOICE」2000年8月号萩原健一特集より)