脱・初心者。飼育プロへの道３６５日計画⑦～最終章

イジメと威圧について
イジメとは前項で記した様に、新参者など弱い立場の魚に対し攻撃を掛ける行為です。次に威圧についてですが、上記の様な明確なイジメ行為はないものの、立場の弱い劣等者が同居魚に対し畏縮しストレスが蓄積してしまうものです。この症状が悪化すると拒食症状が現れます。そのままの状態では更に悪化が進行し死に至るだけなので、拒食の症状が見受けられた場合は速やかに単独隔離する必要があります。
この威圧については、日頃から水槽内の様子を観察していないと発見が遅れ易く、「さっきまで元気だったのに突然死んでしまった。」と云う状況を俗に「突然死」と呼んでいるアクアリストも多いものです。
この「突然死」というものは現実的には存在せず、あくまでも日常的な観察が行き届かない飼育者の一方的な認識でしかありません。

以上、飼育者が陥りやすい部分について述べてきましたが、魚の死については必ず何かしらの原因が存在します。従って「魚の死は、飼育方法改善の注意信号」という認識を持つことが大切なのです。
飼育成功への近道は「的確な設備の確保」と「日常的なメンテナンスの実行」また、日頃から水槽内を良く観察し、異常があった時は速やかに対処することができれば、魚の生存率は自然と維持できるようになり、短期間で飼育のプロとしての飼育技術が身に付くようになります。　完