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【首都スポ】

[大学サッカー]明大、今季4冠王手 7得点大勝 佐藤凌、公式戦初ハット

2019年12月20日 紙面から

後半16分、ハットトリックを達成しガッツボーズ=浦和駒場スタジアムで(関陽一郎撮影)

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◇全日本大学サッカー選手権<準決勝> 明大7-3関学大

 サッカーの第68回全日本大学選手権(インカレ)は19日、各地で準決勝2試合を行い、明大(関東第1)と桐蔭横浜大(同2)が22日の決勝に進出した。明大は関学大(関西第2)に7-3で勝ち、桐蔭横浜大は中大(関東第5)を延長戦の末に3-1で退けた。09年以来3度目の大会制覇を狙う明大は関東大学トーナメント、総理大臣杯全日本大学トーナメント、関東大学1部リーグとの今季4冠に王手をかけ、桐蔭横浜大は2011年の専大以来となる初出場初優勝を目指す。決勝は、埼玉・浦和駒場スタジアムで午後1時から。

 大学公式戦初のハットトリックが、ここ一番で飛び出した。明大のFW佐藤凌我(3年・東福岡)だ。前半の3-1から後半2分、同8分の連続失点で追いつかれても、「取り返す力はあると(いつも)思っています」と焦らず好機を待った。

 すると、同点とされてから8分後、ゴール前でこぼれ球を拾い、左足シュートを決めた。1試合3得点以上は、高3の九州大会で1試合9得点して以来。前半の2得点に続く勝ち越しの一撃を決めると、歓喜の輪にのみ込まれた。

 今大会通算4得点と伸ばした背番号20は「(主将のFW佐藤)亮さんみたいに、毎試合、苦しいときに決めるFWが頼りにされると思います。継続して点を取るFWにならないといけないと思っています」と、さらなる成長を口にした。

 後半32分、同姓の先輩は自身に代わってピッチに立った。その先輩は初戦前日の13日に右足首を痛め、この日が今大会初出場。そのとき自身が接触したことが、負傷の要因となったという後輩は「責任を感じていました。亮さんが戻ってくるまで、絶対に負けられないという気持ちでした」と、ホッとした表情を浮かべた。

 いよいよ10年ぶりの大会制覇と今季4冠が懸かる決勝を迎える。「ベンチ外の先輩もいますし、(優勝し)4年生が安心して卒業できるよう、最高の形で送り出したいです」。佐藤凌は力強くうなずいた。 (関陽一郎)

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