診療報酬ファクタリングって何?
診療報酬ファクタリングとは、病院やクリニック等で発生する診療保証債権をファクタリング会社へ譲渡することによって診療報酬を早期資金化するという資金調達方法です。診療保証債権は、事業者にお金が振り込まれるまで診療から2ヶ月前後かかります。
しかし診療報酬ファクタリングを利用すれば、通常よりも早く資金化することができるのです。
そんな診療報酬ファクタリングについて、詳しく紹介していきましょう。
1:診療保証ファクタリングで早期現金化!仕組みを解説
診療報酬ファクタリングとは、介護報酬債権・診療報酬債権をファクタリング会社へ譲渡することによって早期資金化することのできる資金調達方法です。
本来、介護報酬債権・診療報酬債権は、患者さんが加入している国保や社保へ請求をします。そのため診療から約2ヶ月後に事業者のもとへお金が入ってくるのです。診療から入金まで2ヶ月ものスパンがあると、費用の高い設備費などを仕入れた場合の資金繰りに悩まされることがあります。そんなときファクタリングを利用すれば、約40日間早く診療報酬を受け取ることができるのです。
診療報酬ファクタリングの2つの概要について紹介していきます。
上記2つの概要について詳しく紹介していきましょう。
1-1:診療報酬ファクタリングの仕組み
診療報酬ファクタリングって、どんな仕組みで利用できるの?
取引の仕組みについて、画像を用いて紹介していきます。
- 診療報酬が発生→債務者(国保・社保)に診療報酬請求
- ファクタリング会社と利用者で「債権譲渡契約」を結ぶ
- ① 債権譲渡通知を行う
- ② 債権報酬買取額の80%~90%が入金される
- ③ 債権報酬の支払いが行われる
- ④ 債権報酬買取額残り10%~30%が入金される
診療報酬ファクタリングは、2回に分けて買取金額が振り込まれます。
1回目は買取金額の80%~90%、2回目は国保・社保から債権報酬の支払いが行われたタイミングで買取金額の残り10%~30%が入金される仕組みです。ファクタリング会社から債権報酬を前払いしてもらうことで、早期資金化することができます。
1-2:診療報酬ファクタリングの手数料
診療報酬ファクタリングでかかる手数料について紹介しましょう。
診療報酬ファクタリングでかかる手数料は、平均で0.25%~2%ほどです。
一般的な買取ファクタリングの場合は、2社間取引で手数料が10%~25%前後かかります。比べてみるとわかるように、診療報酬ファクタリングの手数料は非常に安く利用することが可能です。(2019/11/08 自社調べ)
資金調達方法の中でも、診療報酬ファクタリングは資金調達コストを抑えて利用することができます。
2:診療報酬ファクタリングのメリット・デメリット
診療報酬ファクタリングを利用することで、メリットやデメリットはあるの?
上記のように利用する前にメリットやデメリットを知りたいとお考えではないでしょうか。
診療報酬ファクタリングには5つのメリットと2つのデメリットがあります。
-
【5つのメリット】
① 資金繰りの改善
② まとまった資金の調達
③ 借りない資金調達方法
④ 早期資金化
⑤ 手数料が安い -
【2つのデメリット】
① 経常利益の減少
② 100%全額買取NG
上記5つのメリットと2つのデメリットについて詳しく紹介していきましょう。
これから利用しようかな?とお悩みであれば、メリットとデメリットもきちんと把握しておく必要があります。ぜひチェックしてみてください。
2-1:5つのメリット
診療報酬ファクタリング5つのメリットを紹介します。
① 資金繰りの改善
診療報酬ファクタリングは資金繰りの改善に活用することが可能です。通常の診療報酬の支払いは、診療から約2か月後に社保・国保から報酬が支払われます。入金までのスパンが長いため資金繰りが苦しくなりがちですが、診療報酬ファクタリングを使うことで通常よりも早く資金化することが可能です。資金化した診療報酬の用途は自由なので、運転資金や設備費用の支払いに利用することができます。資金繰り・キャッシュフローの改善に役立てることができるのです。
② まとまった資金の調達
診療報酬ファクタリングは、まとまった資金の調達方法として活用することができます。いくつもの報酬債権を一括譲渡することができるため、まとまった資金を調達することが可能です。
③ 借りない資金調達方法
診療報酬ファクタリングは、借入ではありません。あくまで債権の譲渡契約となるため、負債にはならずバランスシートをスリム化させることが可能です。借りない資金調達方法として活用することができます。
④ 早期資金化
診療報酬ファクタリングを利用することで、債権報酬の早期資金化が可能です。早期資金化することで、さまざまな用途にキャッシュを充てることができます。
⑤ 手数料が安い
診療報酬ファクタリングが、一般的な買取ファクタリングと比べて手数料が安いのには理由があるのです。報酬債権の債務者である国保・社保は、国が運営する公的機関になります。公的機関が倒産・未払いを行うリスクは非常に低く、ほぼ確実に0%と言っても良いでしょう。ファクタリング会社が背負うリスクが極めて低いため、手数料0.25%~2%という格安料金で利用することができます。
2-2:2つのデメリット
診療報酬ファクタリング2つのデメリットを紹介します。
① 経常利益の減少
診療報酬ファクタリングを利用すると、経常利益が小さくなるということを覚えておきましょう。ファクタリングは手数料を支払うことで、入金してもらうことができます。しかし損益(PL)で見てみると、売上は同額のまま手数料によるコストが増えているため経常利益が少なくなってしまうのです。高頻度で使い続けると、利益率が悪くなり銀行から指摘を受ける可能性があります。単発的な資金調達・キャッシュフローの改善として利用するようにしましょう。
② 100%全額買取NG
診療報酬ファクタリングは100%全額買取を行っていません。ファクタリング会社ごとに70%~90%ほどの「掛け目」が定められており、1回目の入金では掛け目分の70%~90%のみが支払われるのです。残りの10%~30%は、国保・社保からファクタリング会社に債権報酬が支払われたタイミングで入金が行われる仕組みになります。
リスクの低い診療報酬ファクタリングでも、診療報酬明細書の不備などがあると「国保・社保での審査」に通らず医療機関に戻される可能性があるのです。このようなリスクを踏まえた上で、診療報酬ファクタリングは2回に分けて買取金額が入金されるようになっています。
3:【はじめてでもOK】診療報酬ファクタリング会社5選
医療報酬ファクタリングを利用してみようかな・・・
上記のように思い立ったら、ファクタリング会社を選びましょう。医療報酬ファクタリングは全てのファクタリング会社で取扱いがあるわけではありません。医療報酬ファクタリングの取り扱いがある業者を探し、利用する必要があるのです。
今回はシャチョサンがおすすめする、医療報酬ファクタリングの利用ができる5つのファクタリング会社を紹介します。
- ① ビートレーディング
- ② PMG
- ③ 三共サービス
- ④ アンカーガーディアン
- ⑤ ジャパンマネジメント
上記5つの中でも圧倒的に人気なのは、ビートレーディングです。最短12時間で資金調達することができ、スピーディに取引することができます。5つのファクタリング会社について詳しく紹介していきましょう。
3-1:ビートレーディング
- 株式会社ビートレーディング
- 東京都港区芝大門1丁目2-18 野依ビル3階
- 0120-97-9559
- 手数料2%~
ビートレーディングは、原則として債権譲渡登記の必要が無いファクタリング会社です。
申込から入金まで最短即日(12時間)で行うことができ、金額は無制限で利用することが出来ます。
また、土日祝日を除き30分以内に審査結果を出してくれるのです。
忙しい状況でもスピーディに取引することができ、出張買取・郵送契約にも対応しています。
どのファクタリング会社を利用すれば良いか分からない・・・そんな時は利用者の多いビートレーディングがオススメです。
3-2:PMG
- ピーエムジー株式会社
- 東京都新宿区新宿2丁目12番8号 ACN新宿ビル7階
- 0120-901-680
- 手数料3%~8%
PMGは、2019年企業イメージ調査において「顧客満足度」「対応スピード満足度」「スタッフ対応満足度」で3冠を獲得したファクタリング会社です。(出所1:GMOリサーチ|2018年1月調べ)(出所2:ゼネラルリサーチ|2019年1月5日~10日調べ)
最短即日で資金調達することができ、業界最高値買取率98%で利用できる可能性があります。さらに申し込み件数・新規成約件数ともに、実績があり安心して利用できる会社と言ってよいでしょう。実績と安心を重視して選ぶなら、PMGをおすすめします。
3-3:三共サービス
- 株式会社三共サービス
- 東京都千代田区神田須田町1-24-6 ACN神田須田町ビル3階
- 0120-43-4140
- 手数料1.5%%~
三共サービスは、日本全国から利用することのできるファクタリング会社です。
初回事務手数料は無料で利用することができ、診療報酬ファクタリングにも対応しています。1.5%の手数料から利用することができ、資金調達コストを抑えて利用することができるでしょう。ホームページ内には30秒の簡単査定フォームが設けられているので、気軽に買取査定を行うことができます。まずは試しに査定を行ってみると良いでしょう。
3-4:アンカーガーディアン
- 株式会社アンカーガーディアン
- 福岡県福岡市中央区大名2丁目10-4 シャンボール大名D棟1505号
- 0120-231-220
- 手数料3%~
アンカーガーディアンは、九州・関西エリアに限定したファクタリングサービスを提供しています。
ファクタリング会社は、どうしても首都圏に集中しがちです。アンカーガーディアンは九州・関西エリアに密着したサービスを提供しているため、近辺で事業を行う者であれば便利に利用することができます。
スタッフの親身な対応が特徴的なファクタリング会社ですが、審査スピード・入金スピードに注力しており西日本エリアの場合にはアンカーガーディアンを利用しない手はないでしょう。
3-5:ジャパンマネジメント
- 株式会社ラインオフィスサービス
- 福岡市中央区赤坂1丁目14-22センチュリー赤坂門ビル8階
- 0120-258-076
- 手数料3%~
ジャパンマネジメントは、福岡に本社を構えるファクタリング会社です。
東京にも支店があり、首都圏でも利用することが出来ます。
さらに出張買取に対応しているので、全国どこからでも利用することが可能です。
またファクタリング取引だけではなく、資金調達後の経営アドバイスまでサポートしてもらうことが出来ます。
資金調達だけでなく、経営アドバイスを求めている場合にはオススメのファクタリング会社です。
まとめ
医療報酬ファクタリングについて詳しく紹介してきました。
医療報酬ファクタリングは、病院・クリニック・調剤薬局・介護事業者などで発生する医療報酬債権をファクタリング会社に譲渡することで早期資金化することが可能です。負債にならない資金調達方法なので、ぜひ活用してみてください。