中日の平田良介外野手(31)が19日、名古屋市のスポーツジム『energy member club motoyama』をベースに行っていた練習を打ち上げた。この日も2時間以上にわたってハードメニューを敢行した平田は、打力のさらなるレベルアップのため、目のトレーニングを取り入れていることを明かした。年明けからのロサンゼルス自主トレに向け、近日中に渡米する。
まるで映画の「マトリックス」のようだ。黒いサングラスを着けた平田が、バウンドした小さいボールを軽快にキャッチする。その後はお手玉。この一風変わったトレーニングを終え、サングラスを外すと「目が疲れる~」と汗をぬぐった。
実は、普通のサングラスではなかった。ビジョントレーニングメガネ「ビジョナップ」というもの。レンズ部分が点滅し、ものを見えにくくして、逆に目を鍛える。
もともと視力は両目とも1・5と良好。ただ、最近はナゴヤドームの看板など小さい文字が、やや見えにくくなっていたそうだ。動体視力や瞬間視などもトップクラスだが、深視野の数値は以前から悪い。深視野とは距離感を見極める能力。改善すれば、攻守においてパフォーマンスをより発揮できる。
「30歳を超えてくると、目の機能の低下が進みやすいと言われます。鍛えることで、良くなる可能性があるので」と平田。個人契約を結ぶ鍋島涼吾トレーナーの勧めで、今オフから目の強化トレを導入。熱心に取り組んできた。