ボクシング、トリプル世界戦(23日、横浜アリーナ)の予備検診が20日、東京都内で行われ出場する6選手とも異常なしと診断された。メインイベントでWBAミドル級防衛戦を行う王者の村田諒太(33)=帝拳=は、挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(24)=カナダ=と初めて間近で対面。時折笑顔ものぞくリラックスムードだった。
「数えて6回目の世界戦。こういうことにも慣れてきた。あと、控室で八重樫先輩(セミファイナルでIBFフライ級王座に挑む同級14位、大橋)と、大学時代のリーグ戦の話とかしていたんで、そのせいかも。『ヤエちゃん効果』です」と、村田。今回の試合が決まるまでWBO1位にランクされていた強敵との対戦でも、経験と先輩の存在で自然体だった。
その元世界3階級制覇の八重樫は36歳で、37歳の王者ムザラネ(南アフリカ)とベテラン対決。「不安とワクワクが半分」と話したが、リーチが自身は160・5センチで王者175・0センチと大差がついた検診結果には「手が長いとは思っていたけど、これほどとは」と驚きを隠さなかった。
トリプル世界戦第1試合でWBCライトフライ級7度目の防衛戦を行う王者・拳四朗(BMB)も挑戦者の同級12位ペタルコリン(フィリピン)と初対面。「特に何も思わなかった」と、マイペースだった。