マグネパン修理の材料が揃いましたので、作業に入ります。

表面のホコリをウェットティッシュでふき取る

掃除機で吸い取り、小さな穴のゴミを出す

取り寄せたアセトン 最強の溶剤です。今度からスピーカーユニットのエッジ、ダンパー、キャップ外しはこれになりそうです。

取り扱い注意物

さあ、剥がれた回路の下のネバネバをふき取ります。シリコンのような粘度のある素材です。

さすがアセトン、みるみる取れる、フィルムには損傷を与えません。海外の修理情報が生きます。

何度やってもうまくいかない事例はこの工程の省略にあると思います。

出来るだけ多くを剥がしたくないが、今回はひどく遊離している部分がありしょうがない。

回路の接着面側のクリーニングもやった方が良いが、変形しやすく難しい。

ふき取り後の様子。透明なフィルムを通し、棒状のフェライトマグネット(と思う)が見えます。

回路を適正位置にし、Uターンしている端の部分をしっかり固定します。ここは一番はがれやす部分で、厚塗りします。

磁器回路の端で重くなることは気にしない。

思ったより接着剤の粘度が高く、薄塗りできない。強度はありそうです。

固着まで金属製のもの(この場合は平ヤスリ)を置くと、磁器により吸い寄せられて好都合です。

今回使用の「コニシウルトラ多用途SUソフト」は強力だが、一つ欠点が分かった

薄塗りできない 刷毛でのびない すぐに膜をはり塗りにくい

振動板を重くしたくないため、回路の両端以外は液体に計画変更

多くのアロンアルファより

「振動に強い」を信じこれを選んで購入

しかし、まったく接着できず、判断ミス。

PP.PE用を買うべきでした。ただし、二液性なので今回はパス

100均の安いハケを多数用意し、接着力の確認できた「コニシウルトラ多用途SUソフト」を回路固定に使うことにしました。

薄塗りできませんが、高音用の膜は補修がいらないことと、低音用も全体の1/3以下の面積補修で、大きな情報量変化はないと判断しました。

最低共振周波数f0が下がり、低域限界は拡大するはず。