「給料が高く新卒が辞めない会社」ランキング

平均年収800万以上で3年内定着率上位202社

2016年卒の3年間の定着率が100%だった東宝。東映も定着率100%だった (撮影:今井康一)

就職関連セミナーを昨年より前倒しで開催する大学が増えている。大学3年生(2021年卒)の多くが就職活動に動き出し、企業研究や自己PRに手をつけているのではないだろうか。

企業研究をするうえで、新卒3年後離職率をチェックする就活生は多い。厚生労働省が毎年公表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒就職者の3年後離職率は32.0%と、昨年に比べ0.2ポイント悪化した。長期的には横ばいとなっており、離職率は「3年で30%」が目安だ。

3年で新卒の3割辞めるのが平均像

ただ、数字を見る際は、事業規模や業種ごとの数値を確認したほうがいいだろう。

『就職四季報』特設サイトはこちら

この「新規学卒就職者の離職状況」を事業規模別で見ると、1000人以上では25%に対し、30~99人は39.3%、5~29人は49.7%、5人未満では57.7%と、規模が小さくなるほど離職率は高くなる傾向がある。また業種別では、電気・ガス・熱供給・水道業の9.2%に対し、宿泊業・飲食サービス業は50.4%と、差は大きい。

では企業個別ごとの離職率はどうなっているのか。『就職四季報2021年版』(総合版)では、掲載企業の新卒3年以内の離職率を収録している。一方、就活生の中には、離職率も低いが給料も高い会社に就職したいという希望を持っている人もいるだろう。

そこで対象を「年収の高い企業」に限った「離職率が低い企業」をランキング形式で紹介していきたい。

次ページ3年後定着率が100%の企業は減少
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
  • フランスから日本を語る
  • 若者のための経済学
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
2

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
  • NoNAMEa075b50280a5
    上位には、迷って入社する会社はほぼないかな。
    目的があって入る会社ばかりで。放送、不動産、映画等々。
    ノーベル賞田中さんの島津製作所も上位。ここも目的と覚悟があって入社して来る人しかいないイメージ。
    入社前と後で、ギャップのある会社は定着率が下がるのだろう。
    あとチャラい会社も低い。
    up7
    down1
    2019/12/20 09:12
  • chuji69c6904d8d4d
    時代が変われば企業の業績や発展性も激変する。現時点で高評価でも30年後は分からない。
    私事だが、私が大学卒業の頃(50年前)の人気ナンバーワンは、東洋レーヨンで、日産自動車も憧れの企業だった。
    up5
    down4
    2019/12/20 09:12
トレンドウォッチAD
自前の物流網を一気に拡大<br>アマゾンジャパンの真意

アマゾンジャパンで物流部門を長年統括するジェフ・ハヤシダ氏へのインタビュー。個人事業主に直接配送を委託する「アマゾンフレックス」の構想は4年前からあり、現在は首都圏中心の6地域ですが、今後3年で全国に広げることが明かされました。