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福井コウノトリ定着、坂井で県推進会議
越前市内で飼育する国の特別天然記念物コウノトリ「ふっくん」「さっちゃん」について、県は十九日、ペアの子どもが戻ってくる可能性があり、近親交配を避けるため来年度は交配・産卵をさせないことを報告した。飼育は継続する。 県の定着推進会議で説明した。今年五月、越前市菖蒲谷町にある飼育ケージの天井に営巣したペアについては、来年度の産卵・ふ化を期待し、巣を維持するとした。 会議は今年五十八年ぶりに野外繁殖したコウノトリの営巣地に近い坂井市のゆりの里公園で開かれ、会議の前には出席した専門家らが営巣してひな四羽が巣立った電柱などを視察した。 会議では県内への飛来回数が年々、右肩上がりで増加していることや、越前市や坂井市での繁殖経過、保護への取り組みが報告された。 出席者からは、生息環境づくりで環境行政と農政との連携が足りないとの指摘があった。県の担当者は、田んぼの餌を増やさなければならない課題を認識しているとし「河川、農業、自然環境の各部局が連携し、一つの地域で力を合わせて行動していくことも必要で対話を始めている」と説明した。 (中田誠司) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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