インデックス・ファンド、なぜ投資初心者に愛されるのか?
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投資は初めてという人には、第一歩としてインデックス・ファンドを勧められることが一般的です。
とはいえ、インデックス・ファンドと言っても山のように種類があります。
自分に適しているものを見極めようとしても、どこから手をつければいいのかわかりません。そこで、投資を始めるのにちょうどいいインデックス・ファンドについて、基本をお話ししていきましょう。
投資銘柄を選ぶ必要がなくなる
米Lifehackerで以前にも説明したとおり、さまざまな銘柄がひとまとめになったパッケージに投資するのがインデックス・ファンドです。
このパッケージ、つまり「ファンド」は、対象の金融市場における特定のパフォーマンス・レベルを反映するように運用されています。
女性向け投資サイト「Dahlia Wealth」の投資コーチを務める公認証券アナリストAnjali Pradhan氏の言葉を借りれば、「株の銘柄をひとつひとつ選んで、それらの企業についてリサーチする代わりに、株や債券や証券がセットになったものに投資する」わけです。
これなら、銘柄を個別に選ぶ手間が省けますし、ほかの投資商品に比べると、たいていは運用経費もかなり抑えることができます。
インデックス・ファンドのタイプ一覧
よく見かけるタイプをいくつか紹介しましょう。
全株式市場:
市場全体を幅広く対象にします。ダウ・ジョーンズ平均株はこれにあたります。
S&P 500連動型:
代表的な500銘柄(通常は全米上位500社)をもとに、スタンダード&プアーズ(S&P)が算出する株価指数に連動するインデックス・ファンドです。
時価総額型:
企業の価値によって分類されたファンドです。
ただし、分類にあたっては規模も考慮されているので、比較的似た分野の企業で構成されています。企業を大型株や小型株のように分類する詳しい方法は、個人投資家向け金融サイト「The Motley Fool」のこちらの記事に説明があります。
国際分散型:
インデックス・ファンドの対象は、アメリカを拠点とする企業だけに限りません。自分の好きな基準(企業の規模や所在地など)をベースにした国際市場を追跡するファンドを選ぶことができます。
ターゲット・デート・ファンド:
退職する年など、資金が必要となる時期(ターゲット・デート)をあらかじめ設定したうえで、投資する人の年齢にふさわしいと思われる株式や債券などの組み合わせを選んでくれるファンドです。
「すべての人に適した万能型ファンド」だとSpero氏は言います。
言ってみれば、誰にでもフィットする帽子なのですが、中身が違うのです。
ひとつの決まったファンドがあるわけではなく、ターゲット・デート・ファンドの設定範囲内で組み合わせた、さまざまなインデックス・ファンドがあるとSpero氏は説明しています。
グロース型:
The Motley Foolによると、グロース型ファンドには、市場全体から見て成長スピードが速いと見込まれる企業が含まれています。
バリュー型:
企業が出している利益から見て、割安価格で取引されている企業で構成されています。
社会的責任投資(SRI)ファンド:
酒造会社や賭博企業、化石燃料企業には投資したくない。そんなふうに考えている人には、社会や環境に関する意識が高い企業を取りそろえたファンドがあります。
分配金に着目したファンド:
「1年間の分配金を、保有割合に応じて受け取れるファンドもある」とSpero氏は話しています(ほかのファンドでは、分配金を再投資に回しています)。
業種別ファンド:
不動産業やエンターテインメント業界、小売業など、業種を絞って投資したいという希望がある人向けに、自分の関心業種に応じて選べるインデックス・ファンドがあります。
どのファンドを選べばいいの?
「選択肢がありすぎてうんざりする」と思わない人であれば、上述したタイプを検討してみてもいいでしょう。ただ、種類の多さを理由に、インデックス・ファンドへの投資をやめないでください。
「基本的な主だったインデックス・ファンドから始めてみてください」とSpero氏はアドバイスしています。
たとえば、S&P 500や全株式市場です。シンプルでわかりやすく、一般的なものがいいでしょう。考えすぎてはいけません。
株式投資の教育サイト「Girl$ on the Money」創業者のMabel Nunez氏は、インデックス・ファンドを選ぶ前に検討すべきポイントを5つ紹介しています。
それぞれのポイントに、米Lifehackerも独自の秘訣を加えてみました。
経費率:運用コストが0.25%未満のインデックス・ファンドを探しましょう。
長期的な業績:パフォーマンスが良くなったり悪くなったりするのはよくあることです。自分にとって納得できる変動幅かどうかを確認しましょう。
基準であるS&P 500ファンドと比較した場合のパフォーマンス(投資信託情報サイト「モーニングスター」でチェックできます)
保有内容:そのインデックス・ファンドの資金の投資先(上述リストを参考に、保有内容に納得できるかどうか確認しましょう)。
売買回転率:「インデックス・ファンド内の銘柄が売られ、ほかのものに置き換わる頻度を把握しましょう」とNunez氏は言います。
売買回転率は、低ければ低いほど望ましいです。売買回転率が高ければ、経費もかなりかかっているということです。経費は投資家に転嫁されます。
インデックス・ファンドをひとつ(あるいはふたつか、みっつ)選んだら、1年に1回は、自分が選んだものを忘れずに確認してください。
投資の好みは時間とともに変わるかもしれませんし、今の時点では適切だとしても、数年後にはそれが変わっている可能性があります。
インデックス・ファンドは、投資の初心者にとって優しい手段ですが、蓄財への唯一の道ではありません。
インデックス・ファンドに投資したからといって、誤った安心感を持ってはいけないとSpero氏は忠告しています。
インデックス・ファンドは、あなたの生活を救ってくれるものではありません。相対的に見て、投資の手始めとしてはよい商品ですが、最終的な目標ではないのです。
つまり、インデックス・ファンドは重要ですが、確定拠出年金をはじめとした貯蓄法や緊急資金も、それと同じくらいに大切ということです。
長期的には、投資と貯蓄戦略を分散させなくてはなりません。
とはいえ、それよりも大切なことがあります。「はじめの一歩がどれほど小さくても、何はともあれ始めること」です。
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Image: Shutterstock.com(1, 2, 3)
Source: Dahlia Wealth, Fool
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]
訳:遠藤康子/ガリレオ
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